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空白恐怖症?《改訂・再掲》- Are you blank phobia? -

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私は、絵でも、音楽でも、ダンスでも、“間”がスカスカに空いていて、ちょっと不安になるくらいな感じが好きだ。 

 

 

 

 
たとえば 音楽ならTom Misch & Yussef Dayes のユニットも3人だけ。
メッチャカッコいい!!!
 
 
 
ZAZはシャンソン。ストリートでの3人の最小ユニットがいい。しかもアコースティック(アンプを使わない)なので、いい隙間ができて気持ちいい。
 
 
 

G・Love も粗削りでスカスカな感じが好きだなぁ。
 
 
 
いくらスカスカとはいえ、ここまで来るとついてけないかな…。 (^_^;)
ジョン・ケージ 『4'33"』
 
 
 
 
 
 
 
では、絵はどうかというと、この“間”がとても重要な役目を果たし、重視しているのは、日本画と水彩画じゃないかと思う。
 
もちろん異論はあるかもしれないが、あくまで私見として書いておく。 
 
 
 
“余白の美”の参照作品として必ずあげられる作品

上村松園 《春の旅》 松伯美術館蔵

 
等伯 「松林図屏風」右隻
 
 
 
 
 
 
 
[『墨象作家、篠田桃紅を語るうえで「余白」は欠かせない要素のひとつです。
和紙にひかれた墨の線は、白い空間を生み出し、その余白は目に見えない余韻を醸し出します。
日本の美術において余白は慣れ親しんだ美意識のひとつです。長谷川等伯の《松林図屏風》のように、余白は描かれたモチーフと調和し、空間美を作り出します。その余白の美しさは、散りぎわや不完全さの美などと同じく、日本特有の美意識です。』
岐阜現代美術館 WEBサイトより引用
 
 
 
 
 
 
いわさきちひろ 小鳥と少女『ことりのくるひ』(至光社)より 1971年
 
『このころ、ちひろは、自らの絵本づくりを、短いことばで心情を豊かに伝える俳句の手法にもなぞらえていました。こうした表現を模索するなかで、ちひろは、世阿弥が著した芸術論『風姿花伝』にも共感し、画用紙の端に「惜(せき)墨(ぼく)」「捨(すて)技(わざ)」ということばを書き写しています。“業(わざ)を捨(す)て”、“墨(すみ)を惜(お)しむ”という言葉は、ちひろの“引き算”の考え方をあらわしています。

あえて描かないことで、より深く、想像が広がる表現を目指していたことがわかります。』

ちひろ美術館 WEBサイトより引用

 
 
 
 
 
 
 
「画面が空いているから」 というだけで、何でもいいから詰め込もうというのはいかがなものか・・・。
 
 
 
空いているからこそ、絵にゆとりとメリハリができるんじゃないのか?

要は、『詰め込みゃいいってもんじゃない』 ということ。
 
水彩画は紙の白を塗り残す。 白の絵の具を塗り込んだりしない。
透明水彩画では、紙白が美しいこと…これは最高の武器だと思う。 
 
だから、水彩画はスカスカでも、“余白”がきれいならOKなんだ。いや、積極的に余白を残したいくらい。
 
 
“余白の美”を追求していくと、最後はひと筆で終わってしまうかも。 篠田桃紅さんのように。
そういう意味で、書道は水彩画と共通する部分がたくさんある気がする。 
 
 
 

 

 

 

 
 

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