以前から、絵を描くにあたっての“真摯な姿勢”について私なりの意見を書いてきました。
“トレースの是非” “自然に対する畏敬の念” “手抜き・ショートカットの無意味さ” “キレイと言われて喜んじゃいけない” など、まぁ、当たり前なことばかりなので聞き流していただいて結構です。
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でも、“当たり前”と思っていない人もいるようなので、ちょっと別な角度から「なぜいけないの?」という疑問に対する私なりの答えを書いておこうと思います。
私は、水彩画とお習字がとても似ていると思っています。 水彩画もお習字も一発勝負ですよね。決してなぞったりしてはいけませんし。ほかにも似ているところはたくさんあります。
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そして、お習字では考えも及ばないのが“トレース”という方法です。
誰も、先生のお手本に半紙を重ねて鉛筆で写しとってから、それを丁寧に墨で塗っていくようなことはしないですよね?
習字と絵の違いこそあれ、写真をトレースして色を塗ろうという精神構造は、これと全く同じことだと思います。
仮にも“写実”という表現方法を選んだにもかかわらず、対象を観察し、対象に深く迫る鍛練を放棄し、必須過程を端折ってでも“そっくり”な結果だけあればいいという考え方。
技量を見せるだけでいいんだろうか?
作者の視点、感性(センス)より技量が上位とは思えませんけど…。
テク自慢をしたいのでしょうか… 気がしれません。
こういう人の絵がいいわけがありません。みなさんは、どう思いますか?
ダ・ヴィンチさんやミケランジェロさんのことをどう思ってるんでしょうね???
Leonardo Da Vinci
Michelangelo ℂ AN ATLAS OF ANATOMY FOR ARTISTS by Fritz Schider
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