Quantcast
Channel: 塾長の日記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2748

”よく観て描く” とは《改訂・再掲》- Don't copy what you see -

$
0
0

“観たまま描く”  と 

“よく観て描く”  は、

全く別次元!

 

 

 

目から入った“光学的な像”を情緒や記憶をスルーして(脳を通らず) いきなり運動神経に移行し、時間をかけて画面に網膜の残像として記録していくのは、いわば“ロボット”のような仕組みと言えるだろう。


私は、“光学的”、“網膜的”、“ロボット的” な絵に興味はない。

 



先日他界した巨匠、チャールズ・リード氏も言っている。 R.I.P.

訳;  あなたの見ているモノをコピーしてはいけない。
   見ているモノをよく噛み締めて絵に注ぎ込むのだ。
   ただ見て、そのままそれを描くのではない。  
                      チャールズ・リード





目から入ってきた像を咀嚼・解釈・吟味・鑑賞して、そのアマルガムを 《企、謀、略、策、詐、欺・・・》 によって調理・加工・増殖させて画面にぶちまけること。

 


“よく観て描く” とは、そういうことだと思っている。
 

 

 

 

 

エストニア パルヌ

影は絶え間なく動き続ける。日差しも常にあるわけではない。最初のイメージを表現するために、現実をよく観察しながら創作した。

 

 

エストニア キフヌ島

港近くに無造作に放置された船を際立たせるため後ろの木々は船を引き立たせるわき役に徹してもらった。


 

image 

ニューヨーク マンハッタン

ニューヨークで撮った写真はピンボケだったが、膨大なインスピレーションを与えてくれた。

 

 

現場であれ、写真であれ、“見たまま写真のように描く” だけではつまらないと思う。

 

 

 

【関連記事】

“みる”ということ

企(たくら)もうよ!

技術は後から

 

 

 

さらに、

 

こういう話につきものの

『それは描けるようになってから。』 とか
『描ける人はそう言うけど・・・。』 というのは逃げ口上。

 

『描けるようになる…?それはいつですか?』

『あと何年描けるんだろうか?』
と聞くことにしている。

 

今やらないでいつやるの?

 

 

“上手い”って最終目標?

目的は“技術自慢”じゃないよね?

大切なのは、“いい絵”を残す事じゃないの?

 

 

 

一つ一つ積み上げ式じゃ100年あっても足りないよ~

勇気をもってチャレンジして“飛び級”していかないと。

 

 
 
 
 
 
 
 


お知らせ

+++++++++++++++++++++++++++

■ワークショップ 参加者募集中!

 ▶ NHK文化センター 
 
    ※京都の空きあり!

 広尾アートアカデミー 
  ※8月30日(金)一日講座   

  ▶ クラブツーリズム 
  ※キャンセル待ち受付中

  東急セミナーBE 自由が丘校 
  ※
(定期講座) ※現在満席

 

 

 

 
 
 

++++++++++++++++++++++++++++++

※2019年12月新刊刊行予定 (ただいま準備中)

 

 

■好評発売中!

ウォッシュから始める水彩風景 劇的に絵が変わる7つの方法
(グラフィック社刊)

<P38>の “7つのインデックス” を中心にページを繰っていただくとより理解が進むようにできています!

 👇クリック
ウォッシュから始める水彩風景  劇的に絵が変わる7つの方法

92点の作品(そのうち28点はプロセス説解説付き)をご覧いただけます。

 

 

 

■好評発売中

水彩手順トレーニング 実例 全スタイルとレッスン』   

(グラフィック社刊)

B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)    

 

 

■好評発売中!

水彩風景 プロの手順 - なにを・どの段階で描くか -』 

(グラフィック社刊)
B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)    
$塾長の日記 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2748

Trending Articles