“観たまま描く” と
“よく観て描く” は、
全く別次元!
目から入った“光学的な像”を情緒や記憶をスルーして(脳を通らず) いきなり運動神経に移行し、時間をかけて画面に網膜の残像として記録していくのは、いわば“ロボット”のような仕組みと言えるだろう。
私は、“光学的”、“網膜的”、“ロボット的” な絵に興味はない。
先日他界した巨匠、チャールズ・リード氏も言っている。 R.I.P.
訳; あなたの見ているモノをコピーしてはいけない。
見ているモノをよく噛み締めて絵に注ぎ込むのだ。
ただ見て、そのままそれを描くのではない。
チャールズ・リード
目から入ってきた像を咀嚼・解釈・吟味・鑑賞して、そのアマルガムを 《企、謀、略、策、詐、欺・・・》 によって調理・加工・増殖させて画面にぶちまけること。
“よく観て描く” とは、そういうことだと思っている。
エストニア パルヌ
影は絶え間なく動き続ける。日差しも常にあるわけではない。最初のイメージを表現するために、現実をよく観察しながら創作した。
エストニア キフヌ島
港近くに無造作に放置された船を際立たせるため後ろの木々は船を引き立たせるわき役に徹してもらった。
ニューヨーク マンハッタン
ニューヨークで撮った写真はピンボケだったが、膨大なインスピレーションを与えてくれた。
現場であれ、写真であれ、“見たまま写真のように描く” だけではつまらないと思う。
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さらに、
こういう話につきものの
『それは描けるようになってから。』 とか
『描ける人はそう言うけど・・・。』 というのは逃げ口上。
『描けるようになる…?それはいつですか?』
『あと何年描けるんだろうか?』
と聞くことにしている。
今やらないでいつやるの?
“上手い”って最終目標?
目的は“技術自慢”じゃないよね?
大切なのは、“いい絵”を残す事じゃないの?
一つ一つ積み上げ式じゃ100年あっても足りないよ~
勇気をもってチャレンジして“飛び級”していかないと。
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