個展でたくさんの方々とお話ししたり、各地のカルチャーセンターでワークショップを実施したり、アルバロ・カスタネット氏のワークショップに参加した方々のお話を聞いたりする中で、絵を“学ぶ者” としてのスタンスについて思うところがあった。
以前、似たような感覚を覚えた時に書いた記事を再掲しておく。
誰でも、自分の中に“描く人”と“観る人”が同居しているはずだ。
私の中にも二人が同居している。
普段はお互いを尊重し、寛大な心で認め合ういい友としてうまく付き合っているように思える。 美術館に行っても、友人の個展に行っても、お互いに好きな作品はほぼ一致するので、そこで喧嘩にはならない。
ただし、
絵を描く時になると “描く人” が俄然主張を始める。
“観る人”は、迷いのない筆さばき、力の抜けた線、透明感のある色、先を見通した思い切りのいい行程が好きだから、ササッと小気味よく仕上げてほしいと思っているに違いない。
“描く人”も気持ちは一緒… のはず。
しかし、”描く人”は、人が変わってしまったかのように同じところを何度もいじったり、汚くなるとわかっていても無理に消してやり直したりしてる。
結果、自分の中の “観る人” にとっては耐え難いドロドロの絵が眼前に置かれることとなったりする。 『あらら~。(~_~;)』 この時、自分の中の “描く人” は猛烈に反省して落ち込んでいるだろう。
一種の二重人格的ズレ。
『なんで“観る人”の言うことを聞かなかったんだろう…。(~_~;)』
この“観る人”と ‟描く人” の距離は付かず離れずずっと変わらない。ただ、“観る人”のアドバイスに耳を傾けながらずっと描いて描いて描き続けていると、“描く人”も100枚に1枚くらい『けっこういいかな?』 と思えるのが描けたりする。そして、“観る人”が観ても『いいんじゃない?』 と思えるものだったりする。
『水彩画って難しいけど、楽しいね。(^^)』
※この写真は記事とは直接関係はありません。
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