透明水彩画の魅力は色々あるが、水と絵の具が紙の上で動いて自分の力(腕前)以上の効果を生み出してくれる点は特筆すべき特徴だと思う。
以前も書いたが、ある面積を塗るにあたり、塗り終わったら絵の具が無くなっているようでは少な過ぎるのだ。(下記【関連記事】参照)
“水と絵の具に仕事をしてもらう”ということは、絵の具が描き手の意思とはシンクロしない(思い通りにならない)ということでもある。
思いもよらない“流れ方”“滲み方”“飛び散り方”“混ざり方”… それを利用してこその水彩画だと思っている。
自分の腕(筆)で何とかできるように、先の揃う小さ目の筆でチョコチョコタッチを重ねているようでは水が仕事をする余地はない。
自然の力(神)が仕事をしてくれているのを邪魔してはいけないのだと思う。
それでも触るのは、よほど自分の腕(筆)に自信があるという事なのだろう。(笑)
“神様の仕事”の邪魔をせず、水彩画の醍醐味を存分に見せてくれる作家たち。
氏のデモンストレーション。
ウェット・イン・ウェット技法による紙の上を動く絵の具のコントロールはまるで水墨画のよう。
Slava Prischedko氏のデモ。
紙はずっと濡れたまま。 神様の仕事の邪魔をしないように絵の具を供給しているように見える。
Viktoria Prischedko氏のデモ。
実は、このViktoriaさんは、上のSlava さんとご夫婦なのだ。
水彩画
あなたが触ると
汚れます
勇気と我慢と成り行き任せ
直さず、触らず、掻き混ぜない
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