ジョセフ・ズブクヴィッチ氏のデモンストレーションの記事を読んで(観て)気が付いたこと。
「やっぱり!」ということがたくさんあったので挙げてみた。
※元の記事がこちら
AMERICAN WATERCOLOR WEEKLY
"7 Tips From Master Joseph Zbukvic" より
以下、記事の翻訳 ++++++++++++++
水彩画の知恵
「水は水彩画における起死回生の人工呼吸です。」
とZbukvic氏は言います。 「それは酸素のようなものです。」
[塗られた表面のある部分を再活性化する必要があるところに、彼はスプレー(霧吹き)で水を吹き付ける]
「モチーフを描くのではありません。 リンゴを描くのでも 牛を描くのでもなく、リンゴや牛のような形を描くのです。」
「私の友人は、絵を描くことは25年かかる修行だと言っていました。 彼は間違っていました。 それは50年にも届くほどです。」
「あなたの筆はオーケストラの指揮棒のように動かすべきです。 筆さばきは、バレエやフェンシングの動きのように、全体の動きの一部です。」
[彼は細かい“とりあえずの”筆跡を追放したいと思っています。]
「私が最初に絵を始めたとき、私は他のみんなのように写真から描きました。しかし、私が屋外写生を知った時、私の真の画歴が始まりました。 さらに重要なことに、私の絵はそれから1,000パーセント向上しました。」
「あなたは自分自身を信じなければなりません、そしてあなたは水彩画を信じなければなりません。 それはボスです。 何が必要なのか教えてくれます。」
[このデモ作品の]
「それらは街灯ではありません。 それらは柔らかさに対するコントラストを生み出すための、垂直の刺激的な象徴です - わずかなスタッカート、フルートの調べ。」
+++++++++++++以上。
私の所感
1.やっぱり、観たまま描いていない!
それは、単純にあるがままではないということ。
観ているモノから触発されて、
もっと抽象度の高いモノを描いている。
2. ブラシストローク(筆さばき)は手先の技じゃない!
対象の全体像と自分自身の(心身の)全体像の
焦点としての筆先の動き。
3. スプレーワークは秘密兵器!
使い方次第でスプレー(霧吹き)の効果は絶大。
4. 不透明な絵具を使って透明感をだす!
透明水彩絵の具の中でも不透明な色を好んで使い、
透明感のある調子を作っている。
5. 「屋外スケッチはとても重要」 と言っている!
屋外スケッチの重要性は、
私の敬愛する作家は例外なく公言している。
6. “自分の絵” を描く重要性!
自分を信じ、水彩画を信じれば自ずと答えは出る。
問題意識を持って立ち向かうことが重要。
ということで、言い回し、例えるものが違っていても同じようなことを考えている気がしてとてもすっきりした。
そして、彼でもまだ “到達” はしていないということ。
私は、一生“到達”はしないと思っている。
“到達”した時は、絵を辞める時。
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・広い教室で間隔確保
・都度アルコール消毒
・常時マスク着用
・モニターによるデモンストレーション観覧
前回(2020年6月末)のモニターによるデモンストレーション風景
厳格なNHK文化センターのガイドラインに沿って進行していきますので、安心して受講していただけると思います。
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