石畳のテク解説 - How to express the Cobblestone -
昨日の午後のデモンストレーションコースではパリ・モンマルトルの絵の仕上げの時間が足りず、完成までお見せできなかったので、追加説明をさせていただこうと思う。 昨日の時間内では影を落として全体の光を現すところで時間となってしまった。しかし、そのままでは今一つディテイルの密度が足りず締まらない。講習後、ある技法を使って10分ほどで手前の影の中の石畳を描いたので、簡単に説明しておく。...
View Article見たまま描かない《改訂・再掲》 - In abstract imagination -
ジョセフ・ズブクヴィッチ氏のデモンストレーションの記事を読んで(観て)気が付いたこと。 「やっぱり!」ということがたくさんあったので挙げてみた。 ※元の記事がこちらAMERICAN WATERCOLOR WEEKLY "7 Tips From Master Joseph Zbukvic" より 以下、記事の翻訳...
View Articleロケハン 43《高山・白川郷》- Location Hunting《Shirakawago》-
コロナはいつ終息するのだろう。 このままずっとこの状態なのだろうか…。無症状の市中感染者がどのくらいいて、どこが危険で、どこが安全なのか。 まだまだ予断を許さない状況なのに、なぜ徹底したPCR 検査をしてレッドゾーンを確定しないのだろう? それが一番の経済対策でもあるのは素人でもわかる。専門家には特別な事情でもあるのか??? 法規制の壁があるのなら即刻国会を開いて改善すべきじゃないのか?...
View Article結果?過程?《改訂・再掲》- Results? or Process? -
結果重視か、過程重視か。 描き方から始めるか、観察から始めるか、ということでもある。 結果だけ良ければいいのか…いい作品を産み出すために、自分なりのイメージ(閃き)を持って試行錯誤、反復練習を経験していること自体が楽しいことだし、その結果がいい形で出てくればさらに楽しい。 以前も書いたが、楽して結果だけよければいいのなら、美術の醍醐味のほとんどを自ら放棄しているということになる思う。...
View Article渋谷F&A専門学校、受講者募集! -Recruitment for participants-
東急セミナーBE閉校が9月末に迫ってきた。コロナ蔓延により長らく休講が続き、受講者の皆さんとは1月以降会うことができない状態のまますでに8月になってしまった。 以前お伝えした通り、東急セミナーBEの受講者の皆さんには引き続き渋谷ファッション&アート専門学校の公開講座で(希望者の方には)私のクラスを受講していただけることになっている。...
View Articleデモンストレーションデー《光と影》-Demonstration Day-
毎週水曜日の午後はデモンストレーションデー。 画面全体の明暗の関係を意識して眩しい光を描いてみよう! 場所は、ポルトガルのリスボン市街。 私が撮った写真を参考にしながら描いてみる。 完成作品。 私の撮った写真がこれ。 Google ストリートビューではこんな感じ。 《ステップ・バイ・ステップ》 いつも通り、えんぴつ下描きは最小限度。...
View Article技術?情熱?《改訂・再掲》 - Technique? or Passion? -
描き込みと 描き過ぎ違う 要注意! よく塾生が、『あ~ぁ、描き込んだら汚くなっちゃった。』 と言うのを聞くにつけ、モヤモヤと違和感を感じていた。 そうなのかな? 描き込んだらいろんな差異が明快になるんじゃないの? 少なくとも、わたしが描き込む時というのはそれぞれの“差異”を明快にしたいから描き込むので、あちこち全部触ることはないし、無闇に細かく描くこともしない。 例えば、 近い ⇔...
View Articleアール・デコ、いいね!《改訂・再掲》 - Art déco, like! -
私は、アールデコ スタイルが好だ。 “Metropolis Syndorome 2013” - Tribute for New York Art Deco - Kazuo Kazsai 102cm×51cm 映画 “華麗なるギャッツビー”の世界観が、まさにそれ! 以前、静物のモチーフ用にアール・デコのポスターを買った。 上の2枚はアドルフ・ムーロン・カッサンドル作下の2枚はタマラ・...
View Articleビシャビシャ画法《水面を描く#1》-Paint on soaked paper #1-
水彩紙の裏から水をたっぷり塗って水面のゆらぎを描いてみよう。 以前からこの方法を紹介してきたので、「ああ、あれか。」と思われる方も多いと思う。 クロアチアの世界遺産ドブロヴニクのクルーザーが停泊する港の水面がモチーフ。 今日の進捗。 私が撮ってきた写真はこれ。 Google ストリートビューではこんな感じ。 《ステップ・バイ・ステップ》...
View Articleビシャビシャ画法《水面を描く#2》-Paint on soaked paper #2-
昨日の続き… 水彩紙の裏に水を塗ってビシャビシャで描く方法。 クロアチアの世界遺産ドブロヴニクのクルーザーが停泊する港の水面がモチーフ。 完成作品。 昨日はここまでで止めていた。 私が撮ってきた写真はこれ。 Google ストリートビューではこんな感じ。 《ステップ・バイ・ステップ》 海底の石を描き入れていく。 遠景の壁と点景、船のディテイルを入れ…...
View Article木を見て森を見ず?《改訂・再掲》-miss the forest for the trees-
水彩画を描くにあたっての立ち向かい方、心構えについて日本と海外の違いを、私なりの偏見も込めて書いてみたいと思う。 特に、省略・単純化(≒抽象度)について大きな違いがあると思う。 日本人は、 『それは、ちゃんと描けるようになってからの話。 まだまだそのレベルではない。』 というようなことを、教える側も、学ぶ側も信じ切っているように思えてならない。...
View Article関西ワークショップ《再告知》 -Info for my Workshop-
まだ空きがあるようなので、再度お知らせします。 コロナに対する警戒はまだまだ予断を許さないが、一方で私を含む多くの皆さんが厳重な防疫体制によってリスクは回避できることを学んできたように思う。 前回、6月末の関西三都市は、これ以上ない防疫環境の下で実施し、通常の約7割の受講者さんにご参加いただいた。...
View ArticleWデモンストレーションデー Ⅰ -W demonstration Day Ⅰ-
第2・第4水曜日は、午前・午後ともデモンストレーション の日。 午前の部 完成作品 “大きな明暗”をテーマに、私が撮ったクロアチア・ドブロヴニクの階段路地の写真を下に描いてみよう。鉛筆下描きは最小限度。“塗り絵”にならないように…。^ ^ファーストウォッシュは、一番明るいところを塗り残し、後はそれぞれの明るい色を流し込む。 大きな明暗を意識して徐々に影(陰)を入れ…...
View ArticleW デモンストレーションデーⅡ - W Demonstration Day Ⅱ-
第2・第4水曜日は、午前・午後ともデモンストレーション の日。 午後の部 “強い日差しとクリアな空気感”をテーマに、私が撮ったエストニア・キフヌ島の民家レストランの庭の写真を下に描いてみよう。 午後の部 完成作品 《ステップ・バイ・ステップ》 鉛筆下描きは構図と塗り残しの確認。ぬり絵をするための輪郭線ではない。敢えて言うなら、塗り残すための輪郭。...
View Article晒してなんぼ《改訂・再掲》 -Value of exposing your works-
私は、講評会はとても大切だと思っている。 理由は、 一堂に並べた瞬間に、自分の良いところ、悪いところ、やってきた方向性、これからやるべきことを一瞬にして、直感的に“体感”することができるから。 そして、もうひとつ、 他の人の作品の良いところ、悪いところ、どんな人で、なにを求めている人なのか等を“体感”できるから。 それは、つまり、...
View Article70%の法則《改訂・再掲》 - 70% Rule -
私は、水彩画を描くにあたって、 いろいろなところで“70%”を目安にしている。 まず、 前半戦は描く時間が70%、離れて見る時間が30%。 ずーっと手が止まらない時はうまくいきかない。あまり間を空けすぎてもうまくいかない。 次に、絵の具の重なりが0~2回未満の面積が画面全体の70%、残りの29%を3回まで、それ以上重ねるのは多くても1%未満の場合が多い。...
View Article白川郷 スケッチツアー -Autumn Sketch Holiday《Shirakawago》-
コロナ禍での窮屈な生活が日常化し、適応しながらの生活にちょっと疲れを感じる今日この頃… 皆さんはいかがだろうか? 私はここ数年お酒もほとんど飲まなくなったし、自転車で画塾と家の往復の毎日、防疫管理万全の生徒さん方以外はほとんど人と会わないので、リスクはかなり低い方だと思う。...
View Article残酷な水彩画《改訂・再掲》 - Watercolors are cruel! -
油絵やアクリル画はとても優しいと思う。 “優しい”というのは“簡単”という意味ではなく、画材が描き手に猶予を与えてくれるという意味で水彩画より“優しい”と思うのだ。 水彩画(透明水彩の場合)は、画材が描き手にいろいろな要求をしてくる。...
View Article“みる”ということ《改訂・再掲》- What's "Obsarvation"? -
とても重要なことなので、何度でも繰り返し言っていこうと思う。 “みる”ことは “見る”、“観る”、“診る”と “看る”と“視る” 『対象をよく “観察” して描きましょう!』 と、私もよく言う。 “観察” とは、よく “みること” 、そして “気づくこと” だと思う。...
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