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技術?情熱?《改訂・再掲》 - Technique? or Passion? -

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き込みと  描き過ぎ違う  要注意! 

 

よく塾生が、『あ~ぁ、描き込んだら汚くなっちゃった。』 と言うのを聞くにつけ、モヤモヤと違和感を感じていた。 

 

そうなのかな?

 

描き込んだらいろんな差異が明快になるんじゃないの? 

 

少なくとも、わたしが描き込む時というのはそれぞれの“差異”を明快にしたいから描き込むので、あちこち全部触ることはないし、無闇に細かく描くこともしない。

 

 

 

例えば、 

 

近い ⇔ 遠い 

 

日向 ⇔ 日陰 

 

主役 ⇔ 脇役 

 

鮮やか ⇔ 鈍い

 

ツルツル ⇔ ザラザラ 

 

疎 ⇔ 密 ・ ・ ・  

 

といったことの“差異”を明快にすることだと思う。

 

 

 

反対に、念入りにどこも彼処も丁寧に手をつけて描き上げたあげく、全部同じになってメリハリがなくなることを”描き過ぎ”と言っている。 

 


透明水彩画の“描き込み”には“差異”を見つける目さえあれば、時間も手間もいらないと思う。 

 

 

 

余談になるが…

写真のように細部まで全て同じ労力をかけて描いた絵をあなたは観客として観たいだろうか?

 

何度も言うが、毛穴やウブ毛がどんなにリアルでもたいしたことではない。

 

大事なのは“技術自慢”ではなく、“感性の発露”であるという事だろう。

 

 

建物を描くつもりが朝の長い影がきれいだったので急遽変更。
エストニアのパルヌという街の公園にて

 

 

 

 

【関連記事】
“描き込み”と“描き過ぎ”
“差”について
“水彩画で一番大事なこと”

 

 

 

 

 
 

 

 

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