デモンストレーションデー《裏路地》- Demonstration Day -
毎週水曜日の午後はデモンストレーションデー。 クロアチアのドブロヴニクで撮った写真を参考にゲートのある路地を描いてみよう。 完成作品。 私が現地で撮った写真。光がないので一部に陽が差し込んだ想定で描いてみる。 Google ストリートビューだとこんな所。 《ステップ・バイ・ステップ》 鉛筆下描きは最小限度。構図とパース、塗り残しの確認。...
View Article“失敗” 恐怖症 《改訂・再掲》- Failure phobia -
講習の中で、 『どこまで描けばいいですか?』 『どこで止めればいいですか?』 という質問がよくある。 どちらも表裏一体の、同じ悩みだと思う。 だれでも描きすぎて失敗するのは嫌だし。 私は、『どこで止めるかは、個性のうち。』 とだけ答えた。...
View Articleロケハン 45 《造船所》- Location Hunting《Dock》-
一度描いてみたいと思ってるモチーフの一つに、造船所がある。 以前、生徒さんの旦那さんが元造船所に従事していたと聞き、お願いして見学に行ったが、造船所内は大変危険ということでスケッチをさせていただくことはできなかった。 今治造船所 今治造船所 Damen Shiprepair Harlingen Holand Gujarat India Unknown...
View Article明るい所は薄い色?《改訂・再掲》-Is bright place dilute color?-
先日も紅葉は最初に強い赤を置くのがポイントと書いた。それについては以前も書いたが、改めてお話したい。 例えば、真っ赤なリンゴを描く時、明るいところは“薄い赤”にすればいいのだろうか? ハッキリ言って、それは必ずしも合っているとは言えない。 光があたって明るいということは、“薄い色”とは限らないということだ。...
View Article私の水張りの仕方《改訂・再掲》- How to stretch paper -
お問合せを受けたので、再度掲載しておく。水彩画はたくさんの水を使う。紙は水を含むと伸びるので、どうしてもヨレヨレと波打ってしまいがち。それを防止して平らな画面のまま描くためには、水張りする必要がある。 いろいろなやり方があるが、私が東京の美術予備校で初めて先輩の水張りを見て感動したやり方をご紹介しようと思う。今でも全く変わらず同じ方法でやっている。...
View Article関西ワークショップ《再々告知》 -Info for my Workshop-
【受付中!】 コロナの先行きが見えないせいだろうか…まだ空きがあるようなのでもう一度お知らせします。 今週末(9月11日・12日・13日の三日間) 神戸→梅田→京都のNHK文化センターさんで行うワークショップの詳細です。 ■シーン別でわかる手順百科講師のデモンストレーションと実技指導で学びます。 神戸教室 TEL; 078-360-61989月11日(金) 10:30~13:30...
View Articleルースペインティングのすすめ《改訂・再掲》
“勢いがある”ことと、“雑”なことは別物。 イメージ画像 ※この記事とは直接関係はありません 私は、“ルースペインティング”(“ゆるい絵”とでも言うのかな)のスタイルが好きだ。 でも、ただ“ゆるい”だけでは絵として成立しないし、雑に描くことでもない。 どこが違うかといっても精神論や抽象論になってもつまらないので、私なりに『雑だなぁ。』と思うときと 『勢いあるなぁ。』...
View ArticleWデモンストレーションデー Ⅰ -W Demonstration Day Ⅰ-
第2・第4水曜日は、午前・午後ともデモンストレーション の日。 午前の部完成作品 “大気遠近法”を活かしてスケール感のある山の絵を描いてみよう。私が撮ったイタリア・ミズリーナ湖の写真を下に描いてみよう。 《ステップ・バイ・ステップ》下描きは最小限度。ファーストウォッシュは下地となる色。ファーストウォッシュが乾いたら遠景の山から描いて…細部・暗部を入れて完成。“Sorapiss...
View Article神戸でワークショップ - Workshop in Kobe -
今日から3日間、関西三都市(神戸・大阪・京都)のNHK文化センターでワークショップが始まった。午前の部 完成作品。午後の部...
View Article梅田でワークショップ - Workshop in Osaka -
神戸三宮から阪急電車で梅田に向かう。早めに着いたつもりが、既に数人の方が待ってくれていた。こちらも定員を減らしての対応で、12名の受講者さんが来てくれた。午前の部完成作品午後の部完成作品。午前の部横浜山手の写真を下に、木漏れ日眩しい花のある風景を描いてみよう!《ステップ・バイ・ステップ...
View Article京都でワークショップ - Workshop in Kyoto -
3日目は、京都。 5時に起きて大坂なおみちゃんを応援しようと思ったらテレビ中継はWOWWOWだけ。スマホで観れたようだけど、登録するのも何だし。結局、文字情報の速報で観戦。けっこう想像力を掻き立てられて手に汗握って観て(読んで)いた。 なおみちゃん、おめでとう❗️メチャかっこいい‼️ 完成作品。 前回とても気に入ったThe General Kyoto 高辻富小路...
View Article箱、描けますか⁉️ -Can you draw a box⁉️-
随分前の記事ですが、陥りやすい“罠”に気づかない人がいるようですので、改訂・再掲しておこうと思う。 皆さん、気を付けて! 四角い箱を描く。 四角い箱を描くときに陥りやすいちょっとした間違い。 こんな箱を正面から少し外れた所から見たりすると、うっかり間違えてしまう方がいる。 テーブルは平らだから、平行においてあれば箱も平行だと思ってしまいがち。 すると、こんなふうになる。...
View Article完成イメージが重要 - Imagination of completion -
鉛筆で克明に下描きしてから、安心して“ぬり絵”をしてるんじゃない? 鉛筆で描き始める前に仕上がりイメージを確認し、どこを中心にしてどこを省略するかなどをほぼ決めてスタートするのではないのかな? 特に屋外でのスケッチでは、現場の情報量は凄まじいので、イメージングと“絵作り”を先行させないと“現物の存在感”にヤられてしまうと思うんだけど…。 私はそれが決まらなければスタートしない。...
View Articleデモンストレーション デー《紅葉》- Demonstration Day -
毎週水曜日の午後はデモンストレーション・デー。 先週の京都ワークショップに続き、奥入瀬の紅葉を描いてみよう。完成作品 私が撮ってきた写真はこれ。写真はあくまでも資料程度の認識。 Google ストリートビューではこんな感じのところ。 写真に近づけることは考えていない。あくまでも“絵”として成立させること! 《ステップ・バイ・ステップ》猿臂地下描きは最小限度。後は絵の具で作っていく。...
View Article“塗り重ね”と“鮮度”の相関 -"Overglazing" and "freshness"-
紅葉の美しい季節ももう間近。 鮮やかな紅葉を、“鮮度”に注目して描くためのコツ。 これは、透明水彩画のついて重要な要素と考えている。 実は同じ文章を新緑の時も書いているので、ご記憶の方の多いだろう。 透明水彩絵の具の特性から、紅葉でも同じことがいえる。 塾長の一言『透明水彩画は、薄い色を重ねて濃くする絵ではない』 『“色の三要素”は聞いたことあるが、“色の四要素”は知らないなぁ』...
View Article初心者用の水彩紙?《改定・再々掲》- Cotton or Pulp? -
しばしば、「初心者には(失敗しても修正可能な)消せる紙の方が良い」という声を聞くが、本当?消せる紙(修正可能)というのは、おおむねウッドパルプ系(以下、パルプ系)の紙のことを言っているのだと思う。...
View Articleあなたは独裁者!《改訂・再掲》-The dictator only when painting-
絵の描き手は、自分の絵にとっての“監督”や“指揮者”と言っていいだろう。 原作や原曲を“解釈”し、“演出”して作品にしていくのが“監督”や“指揮者”であると同様に、絵を描く人はその絵に関しての全権を握る“独裁者”だ。...
View Article写真を下に描いた実例 - Examples based on a photo -
私は現場で描くことがとても好きだ。でも、写真を参考にして描くことももちろんある。 写真は“写し取る”ために使うのではなく、“良い絵”を描くための“参考”として使っている。 あくまでも絵のための“資料”という考え方。 説明図ではないのだから。いつも現場の雰囲気が伝わるような絵にしたいと思っている。絵を見た瞬間に “元の写真” を連想させるようではダメだと思う。 写真の奴隷にならないこと。...
View Articleロケハン46《廃墟》- Location Hunthing -
休みの日は、ネットで旅行気分を味わいながらスケッチのスポットを探すのが楽しい! 以前ドイツの採掘場跡を見つけて紹介したことがある。 【関連記事】ロケハン 37 《マシン萌え》 そして、先日は造船所についても書いた。【関連記事】ロケハン45 《造船所》今、私の触手はそっち方面に向いているようだ。...
View Article塗り絵じゃないよ《改訂》 - Watercolor is not coloring -
ニジミ・ボカシを生かした水彩画に憧れて… しっかり輪郭を取り終わってから塗り絵のように順番ににじませたりぼかしたりして塗っていく方を見かけるが… ちょっと違う気がする。 私は、ニジミ・ボカシ・グラデーションはファーストウォッシュ(一回目の下地)の時に施しておくものだと思っている。 そして、 一回目の色を最後まで塗り残して、要所要所で活かすのがコツだと思う。...
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