先日も紅葉は最初に強い赤を置くのがポイントと書いた。
それについては以前も書いたが、改めてお話したい。
例えば、真っ赤なリンゴを描く時、明るいところは“薄い赤”にすればいいのだろうか?
ハッキリ言って、それは必ずしも合っているとは言えない。
光があたって明るいということは、“薄い色”とは限らないということだ。
明るいということは色が鮮やかに見えるということだから、絵の具をたくさん使って真っ赤にしなければ赤いリンゴにはならないのでは?
つまり、明るいところを“濃く”描くということになる。
また陰は、ただ暗くしても陰にはならない。
陰とは光が足りないところなので、はっきり見えるまま暗く(濃く)しても陰らしくはならないのだ。
簡単にまとめておこう。
◆光が当たるということは、クッキリよく見えるということ。
Ⅰ. 色が鮮やか
Ⅱ. 輪郭がくっきり
Ⅲ. コントラストが強い
◆陰の中は、光が足りず良く見えないということ。
Ⅰ. 色は鈍い
Ⅱ. 輪郭は弱い
Ⅲ. 明暗の差がない
光の当たったところは濃い赤で鮮やかに!
陰の部分はほとんど見えないことにして描いていない。
ということで、
ただ暗くしたら陰になるわけでもなく、光が当たるところが“色が薄い”わけでもないのだ。
OPEN YOUR EYES!
先入観を捨てて、まずは観察から!
BUT, CAUTION !
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