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”ポジティヴ” な ”ネガティヴ”!?《改訂》 - Positive "Negative " -

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透明水彩の特徴の一つに、「透明なので、一度暗くすると明るくできない」ということがある。 だから、基本的に明るいところは塗り残す必要が出てくる。

 

 

 つまり、

 

明るいところを描くことができない。  

⇒ 暗いところを描いて塗り残す。
ということになる。 

 

 

塗り残した形(ネガティブ シェイプ)が効果的に表現できていることによって、水彩画らしい光と影や空気感を感じる絵になるわけだ。

 

 

 

 

誤解を恐れずに言ってしまえば、 水彩画は、“塗り絵”ではなくて“塗り残し絵” と言えるかもしれない。 


 

 

 

 

皆さんは、文字に厚みをつけて立体的に描いたことが一度はあると思う。
例えば、こんな感じ。

  

 陰をつけただけで、輪郭線を消しても文字が浮き出ているよね。
こんなに簡単なことが、水彩画ではとても効果的! 

 

 

 

 

窓の陰(影)だけ描いて、窓枠をあえて描かない。それでも十分! 
窓のくぼみや壁の抵抗感まで表現できる。

 

 

 

これは、もう全てが陰だけだ。
雪の日は白と陰しかなくても、十分。

 
 
輪郭を全部描いてからその中を順番に“塗り絵”していると、こういう効果は期待できない。 
 
陰だけ描いて輪郭線で囲わなくても形は十分に現れる! 
 ※拙著 『ウォッシュから始める水彩風景  劇的に絵が変わる7つの方法』 の中の“陰影追跡”をご参照ください。
 
 
陰を追って光を描き、遠近感・雰囲気のある空間を表す水彩画が、私は好きだなぁ。 
 
  
【関連記事】 “主役は触るな《改訂》

 

 

 

 

 

 

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