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水彩画は難しい《改訂・再掲》 - Watercolor is difficult -

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先日、ある生徒さんから加山又造画伯の本に水彩画について書いている部分があると教えていただいたので紹介したい。

 

この本の222ページに記述があった。

「無限の空間」 加山又造 

 

 

 

 

さすがに大作家は核心を突いてくると思った。

 

水彩絵の具だけは、他の絵の具と違うということ。

だから自ずと手法も手順も変わって来る事(真逆と言ってもいい)を一発で感じ取ったのだろう。

 

水彩画は、描けば描くほどとても難しい表現方法だということを確信する。

 

 

 

 

だから、

私は “水彩画は簡単だ!” などと迂闊には言えない。  

※逆説的に敢えて“簡単だよ~。”ということはしばしばあるが…。(笑)


ところが、教則本やネット上のサイトで信じられないような“甘い言葉”を見かける。私も習ってみようかと思うくらい、よだれが出そうな誘い文句だ。

 

 

《ネット上より抜粋》

■絵筆を持つのが初めての人や、自信のない人でも大丈夫。 1~2回のレッスンでパステルトーンの可愛い花の絵が出来上がります。

■とても簡単! 楽しく描いて、みるみる上達!

■このコーナーを読めば、今まで一度も水彩画を描いたことのない人でも、十分に水彩画を楽しんでいただけるような内容になっております。

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■いきなり絵が上手く描けるヒケツをお教えします。あなたは「そうだったの! ?」と驚くと同時に、基礎をかんたんに身につけることができるでしょう。

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私は、こういうサイトや広告を見るたびに、

 

『んなわけないじゃん!』

 

と叫びたくなる。(一人の時は叫んでいるかもしれない。)

もし、仮に“ホント”だったとしても、その教室(サイト、本等)の到達点(目標)はそんなに高いレベルではないはずだ。

それは、できたかのように思っているだけで実は絵の本当の魅力とはほど遠いものではないか。

 

 

【関連記事】
絵の“近道”
絵描きと“国誉め”

 

 

 

水彩画の魅力を理解し、本気で教えようとしている先生は、まず 『水彩画は難しい』 と言うはずだ。 

 

 


そして、何よりも、私自身が“修行の身”であるわけだから、簡単に描いてるわけないのだ。 

 

今日も四苦八苦、七転八倒、七転び八起きで頑張ってるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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