教室展が近づいてきたので、過去の記事から横浜画塾のことについて書いた記事をピックアップして、より深く知っていただい上でご来場いただけたら と思う。
塾長として、私が塾生の皆さんに求めていること…
習い事? “学び事”では ないですか?
内田樹さんの『日本辺境論』、P141より引用。
『師弟関係では、弟子にはこれから就いて学ぶべき師を正しく選択したかどうかについては挙証が求められません。弟子に師を適正に格付けできる能力があらかじめ備わっているはずがないと考えるからです。だから、誰を師としてもよい。そのような乱暴なことがいい切れるのは、一つには、師が何も教えてくれなくても、ひとたび「学び」のメカニズムが起動すれば、弟子の目には師の一挙手一投足のすべてが「叡智の徴」として映るということです。そのとき、師とともに過ごす全時間が弟子にとってはエンドレスの学びの時間になる。』
※内田樹さんは著書の中で自著を自由に引用していいとおっしゃっています。念のため。
いかがだろうか? 決して、自慢でもないですし、逃げでもなく、手を抜くために引用したわけでもない。
私自身が高校生の時に美術の師であった須藤獏先生に教わったことを思い出し、たいへん共感したので、引用させていただいた。
獏先生からは、『ブルータスは丸太だ。』、『現役が浪人に勝つ方法は、真っ黒に描くことだ。』、『細かいことなんかほっといて“塊”を描け。』と言われ続けた。
高校生の私には意味が判らず、言われたことの真意を推測するしかなかった。多分そのほとんどを間違えて理解していたいたかもしれないが、師の一つ一つの“暴言”を真剣に考えて自分なりの答えを出す訓練、言いかえれば、“受信機”性能アップをしていただいたのだと、今でも思っている。
それゆえ、内田樹さんの言わんとしていることはよくわかる。
今は画塾で自ら教える身となり、生徒さんの“受信機”性能アップを促す講習ができているかどうか、はなはだ疑問ではあるが、少なくとも“答え”を先に言ってしまわないように生徒さんに考えてもらう進め方をしているつもりではある。
生徒さんは“答え“を求めている。
でも私は、“絵を描くこと=自分で自分の答えを探すこと”と思っているので、その場ですぐに結果が出るような“答え”は教えないようにしている。考えて、失敗して、落ち込んで、再トライして、やっと身につけるものだし、その過程が楽しいのだから。
私は、“いい暴言”を吐きながら、皆さんがもっともっと受信機の感度を上げてくれることを願っている。それが生徒さん自身の発信機も向上させるし、私自身の発信機も受信機も性能アップすることだから。
“わたし次第であって、あなた次第でもある。”ということだね。
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⬛︎ 第11回 横浜画塾展 ('19年4月)
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