私は現場主義ほどではないが、現場で描くことがとても好きだ。
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Paris にて
Cuba Havana にて
一方で、写真を参考にして描くことだってもちろんある。
教室でのデモンストレーションとか、現場で描くのが難しい時とか。
そういう時は、写真は“写し取る”ために使うのではなく “良い絵”を描くための“参考”として使う。 あくまでも絵のための“資料”という考え方。
説明図ではないのだから。
いつも現場の雰囲気が伝わるような絵にしたいと思っている。
絵を見た瞬間に “元の写真” を連想させるようではダメだと思う。
例えば、生もの(現場・現物)を描くことが、小説を熟読・咀嚼してから読書感想文を書くようなことだとすれば、 写真で描くことは“あらすじ”を読んで読書感想文を書くような浅い深度なんだと思う。 その情報量の差は想像以上に大きい。
なので、写真で描く時は、“あらすじ”から原文の深さを推測しながら描くような知的想像力が必要なのかもしれない。
そのためにも現場での鍛錬が必須なんだと思う。
写真の奴隷にならないこと。
参考までに、ワークショップなどで写真を下に描いた絵と元の写真を並べて掲載しておく。
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