デモンストレーション講座をやっていると、受講者の皆さんが陥る“要注意”ポイントが見えてくる。
同時に私自身も描きながら触発されることが多い。
デモをしながら受講生の皆さんの作業を見ていると、何がいけないのかがよくわかる。
まず一つ目は
■ “勇気”について。
派手な色を一気に塗れなかったり、陰の部分がさほど暗くなかったり、近景のコントラストがイマイチ弱すぎたり。これは“思い切り”の悪さの結果だろう。
「こんなに薄くて(濃くて)いいの?」 と いった自信のなさからくる“中庸”が“差”を無くしてしまうのだと思う。
勇気を持ってさまざまな“違い = 差異”を描き分けることが大切。
そのためにはあらゆる“比較”をして差異を見つけ、自信をもって描き分ける必要がある。決して“中を取って”はだめだと思う。
もう一つは
■“我慢”について。
「重ねるなら乾かしてから、ぼかすなら濡れてるうちに!汚れるのは生乾きを触るから。」と言ってるそばから生乾きをいじくりまわしていたり。
“我慢”できないのは先が見えていないから。
最終の仕上がりイメージをしっかり持って、先にやっておかなければならないこと、今やるべきこと、そしてあとでやるべきことをしっかり認識しておく必要がある。
例えば、先に暗い色を塗ってメリハリを出したくても“我慢”して、今やるべきことをしっかりややる方が結局は早くてきれい。焦ってはいけない。暗い色はいつでも入れられるから後でいい。
水彩画には一見 “近道”や“安全・安心”に見える “落とし穴” がいたるところにあるんだなぁ。
水彩画は“勇気”と“我慢”が大切!
【参考例】
水彩紙を濡らして勇気をもって一気に濃い色を入れてスタート。
この後はジッと我慢して乾くのを待ってディテールを入れていく。
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