なんで絵を描く時は石膏デッサンから始めなければいけないことになったのだろう?
若かりし頃、芸大・美大受験予備校でみっちりデッサンをやって分かったこと。
私の木炭デッサンデモンストレーション
トータル3時間 2014年3月2日
時々、『絵をやるなら、先ず石膏デッサン!』 という人がいる。
本当にそうなんだろうか。
よく、「ピカソは子供の時からデッサンが超うまかった」という逸話が引き合いに出されるけど、それはたまたまデッサンの才能もあったということだと思う。
デッサンを勉強しないでいきなり作品制作を始めた芸術家(現代作家も含む)の方が圧倒的に多いはずだし、それでいい作品を残している作家はたくさんいる。
塾長の一言 『絵はデッサンからという人は、デッサンコンプレックス。』
少なくとも私は、『デッサンが本当に必要と思ったら勉強すべき。』 と生徒さんに言っている。
そもそもデッサンとは何だろう。
私は、『モチーフを観察し、本質を探るのに適した方法の一つ』 と認識している。 簡単に言うと、“描き方”の勉強ではなく、“見方”や“考え方”の勉強ということだと思う。
塾長の一言 『デッサンとは、対象を深く知るいい方法。』
だから、“描き方の勉強”だと思ってデッサンを始めると、先生は何も教えてくれないで、“見方”の話ばかりだったりして、きっと辛くなってしまうだろう。
最初から“見方の勉強” であることを肝に銘じてスタートすれば、おのずとスンナリ“修業”の道に入れると思う。辛くて楽しい“修業の道”だ。
『水彩画を描いているが、どうも形が合わなくてもどかしい。やっぱりデッサン力がないとだめだ。』 と痛感した時こそ、辛くて楽しい“修業”をやってみたらいいと思う。
いつ始めても遅くはないと思うし、物を見る基本の勉強だから、やれば水彩画にも必ず効果は表れるはずだ。ただ、何度も言うが、形式的にではなく、“必要”に迫られてするものということだ。
そういう意味では、
デッサンの勉強は、水彩画と並行して一生やり続けなければいけないことであって、“完了”や“卒業”など一切あり得ないということだ。もし、『私はもうデッサンは卒業した。』という絵描きがいるなら会ってみたいものだ。
【関連サイト】
ある意味で、デッサンの何たるかをよく表しているエッセー。
いい話です!是非一読をお勧めします。
12時間円柱を描きつづけてはじめてわかったこと。「気づく」までにはたくさんの時間がかかるのに、みんな先に教わってしまうんだね。
【過去の関連記事】
デッサンの過程 2014年3月2日の記事
今日のデッサンⅡ 2013年1月24日の記事
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