先日、ある信頼のおける人から、日本の大きな水彩画公募団体の信じられない審査基準の話を聞きました。
今では公募展は見に行きませんが、何か価値基準がおかしい気がしていました… でも、まさかここまでとは思いませんでした。
開いた口がふさがりません。
それは、大きく2点に集約されます。
1. 紙の白は残してはいけない。
2. にじみ・ぼかしは認めない。
まじか!ありえない!
水彩画ってなに ?????????????????
このブログでも、教室でも耳にタコができるくらい言い続けているとおり、上記の二点が水彩画の最も水彩画らしいところなのに…
どおりで、某団体の “スイサイ画” はアクリル画ばかりですし、時間をかけて絵の具の層ばかり厚い“苦労自慢”のような絵が入選するようです。
油画じゃないんだよ!
私は、
1.紙の白を活かすために色を塗る。
2.水(自然の力)に仕事をしてもらう。
これが“真髄”と信じています。
このままでは日本の水彩はガラパゴス化します。(すでにその傾向はあります。)
インターネットが高齢者までいきわたり、世界の最高峰の水彩画がいくらでも見ることができる現状のなかで、確実に日本の“スイサイ画” とは違う魅力的な “Watercolor” の世界があることを多くの水彩画ファンが知り始めています。
水彩画と油画が違うのと同じように、アクリル画も全く別物です。海外の公募展では必ず透明水彩絵の具を規定割合以上使うように厳しい条件が付いています。
日本の水彩画の次世代に向けて、新しい規範に変える時期なのではないでしょうか。
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