今日は、個展に向けてパネルに水彩紙を水張りした。
皆さんは板に水張り用テープで貼っていると思う。きっと、板の周りが残ったテープでバリバリになっているのではないだろうか?
私の場合は、四つ切(52cm × 37cm)までは、300gの紙で水張りせずにマスキングテープで済ませている。
しかし、10号以上の大きさになると、水を多く使って描くので四面糊付けのブロックを使ってもヨレヨレになってしまうため、必ずパネルに水張りして描いている。
真ん中がB1サイズ(103cm × 72.8cm)、その左右がB2サイズ(72.8cm × 51.5cm)、両端は木炭紙版 (65cm × 50cm) 左の絵はB2サイズ、右の絵は4つ切り(約B3サイズ)。
ギターと比べると大きさがわかると思う。
私は、水張りがとても好きだ。
絵を描き始める前に気持ちを整え、盛り上げるためにはとてもいい時間。 ちょうど書道の墨を磨る時間に似ているかもしれない。
水張りの方法を覚えておくと便利!
《パネルに水張りする方法》
いろいろなやり方があるが、ここでは美術系の予備校で一般的に普及しているやり方をご紹介する。
まず、パネルより一回り大きく紙を切る。
それぞれパネルより1cm 出るくらい。
紙の裏側にたっぷり水を塗り、浸み込むのを待つ。
水が浸み込んでも乾きそうならさらに塗っておく。
(特に水を多く使う手法の場合は、しっかり伸びるまで待つこと)
※しっかり伸びると紙がクタクタになるので分かりやすい。
水張り用の水糊のついたテープ。幅25mm。色はここではグリーンだが、グレーがお勧め。このロールをぬらすと全部かたまって使えなくなるので要注意。
水が紙に染み込む間に、紙の各辺より2~3cm長めにテープを切っておく。
テープの用意ができたら紙を裏返して表(おもて)を出し、パネルから均等にはみ出るように置いて、上から手で押してパネルの跡をつける。こうすることでテープの貼れる範囲を確認できる。
この時、紙を伸ばそうとする必要はない。均等に水が含まれていれば十分伸びているし、まっ平らになっているはずだ。
この段階で紙がヨレヨレ波打っているとしたら、水が足りない証拠。
テープに水を塗る。この時刷毛に水を付けテープの糊の面に押しつけて引き抜きぬくだけ。“塗る”というより“引き抜く“という感じ。
ここからが一番大事なところ。
テープの幅の半分が紙、半分がパネルになるようにはり、紙とパネルの間に隙間ができないように密着させて張っていく。
【ここ重要!】
特に角(四隅)の紙と板を密着させること!
ここが浮いていると乾いた時しわがでる。
一辺が終わったら対辺を張る順番で。
角はこんな感じで、最初の辺はそのまま織り込んでしまっているので、その上にもう一辺のテープをかぶせればOK。
試してみてほしい。
さあ、描くぞ!
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