これは、2014年1月25日の記事の改定版。
明 と 暗
Light and dark
主役 と 脇役
Leading and coworkers
前 と 後
Foreground and Distant view
広い と 狭い
Wide area and Narrow area
粗 と 密
Sparse and Dense
多層 と 単層
Multilayer and Single layer
濃い と 薄い
Thick and Thin
暖色系 と 寒色系
Warm color and Cold color
etc.
・
・
・
ある意味で、 世界には“絶対” はなく、
全ては “相関” によって成り立っていると思う。
少なくとも、絵に “絶対” はない。
例えば同じ色であっても周りの色によって違って見えるし、同じ明るさも周りの明るさによって変わる。近い遠いも対になって初めて意味を持つ。
二つの違いを比べて初めて分かるものだ。 相対的なもの。 絶対価値ではない。
【関連記事】 汚い色…?
では、その“相関”に気づき、感じて描くための一番の方法は?
それは“比較”に尽きる!
“観察する”、“よくみる”(※)とは決して一点を凝視することではなく、様々な“比較”をしてその対象が“何であるか(本質)”を見極めることと言っていいだろう。
ある時は“鳥の目”で、ある時は “虫の目” で、あらゆる比較をしてその “相関” に気づき、感じて描いていく。
“描き込み”とは、そうやって感じた“差異”を描き分けていくことだと思っている。
【関連記事】 鳥の目、虫の目。
そうすれば、描けば描くほど空間、明暗、メリハリ、主従関係などが鮮明になっていくはず。
描けば描くほど全部似てきて、あっちもこっちも同じ強さになってくるようなら、“虫の目”だけで見ているということだろう。それは描き込みではない。
つまり、“部分”の積み上げで全体ができているのではなく、全体の秩序の中にそれぞれの“部分”があるのだということだろう。 少なくとも、一枚の具象絵画の中では…
最初から最後まで様々な比較をして違いを見つけ(あるいは作り出し)、画面全体に神経を行き渡らせながらあらゆる比較・対比(絵・モチーフ・自分の会話)を通して完成させていくもの。
明日から、クロアチアとボスニアヘルツェゴビナにスケッチツアーに行くので、写真などアップしようと思っている。
お知らせ++++++++++++++++++++
■予告
《関空発》
笠井一男と行くポルトガルの郷愁漂う都
10月11日(木)~10月19日(金)
お問合せ; ㈱トラベルプラン 担当;田中、大隅
TEL; 03-3561-5050
お1人での参加も全く心配はいりませんのでお気軽にお問い合わせください。
+++++++++++++++++++++++
■初の作品集
好評発売中!(2017年最新刊)
『ウォッシュから始める水彩風景 劇的に絵が変わる7つの方法』
(グラフィック社刊)
<P38>の “7つのインデックス” を中心にページを繰っていただくとより理解が進むようにできています!
👇クリック
『ウォッシュから始める水彩風景 劇的に絵が変わる7つの方法』
初めての作品集です。 横浜画塾開講15年の節目に最近作を中心に92点の作品(そのうち28点はプロセス説解説付き)をご覧いただけます。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
■好評発売中
(グラフィック社刊)
B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
■好評発売中!
『 水彩風景 プロの手順 - なにを・どの段階で描くか - 』 (グラフィック社刊)
B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)