一つの作品にどう立ち向かうか。
例えば、『作品は“私”のすべてなので、一点で“私”を表現するために全魂を投入すべし。』 を前提とするか、 『作品は“私”の一部で、作品一点では“私”を表現することは難しい。』 を前提にするかによって作風も変わってくると思う。
※ 『作品は“私”を表現するものではない。』 という考えもあるが、それを思うのも“私”なのでネグる。
私は、『前者は意気込みとしてはあるが、現実は後者』という見解だ。
いつでも描いている時は自分の最高のものという気持ちだが、終わってみれば「これも自分の中の一つ」と思うしかない現実がある。
日本人は、『〇〇に命を懸ける』 という言い方が好きな民族だと思う。 しかし私は、10代の頃からこういう考え方に違和感を感じていた。
現代美術の巨匠、フランク・ステラは言う。
『私は芸術に人生(命)を捧げるとは言いたくない。
芸術が私に人生(命)を与えてくれたと言いたい。』
フランクステラ
“一点入魂” 至上主義では、迫力こそあれ、描く方もみる方も疲れてしまうだろう。
観ているだけで癒されたり気持ちが楽になるような力が水彩画には必要だ。
最近心から思う 。
“楽に” 描きたいと。
私の求める水彩画の神髄は、そこら辺にあると確信している。
赤塚不二夫 天才バカボンより
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