“観たまま描く” と “よく観て描く” は、
別次元!
目から入った“光学的な像”を情緒や記憶をスルーして(脳を通らず) いきなり運動神経に移行し、時間をかけて画面に網膜の残像として記録していくのは、いわば“ロボット”のような仕組みと言えるだろう。
私は、“光学的”、“網膜的”、“ロボット的” な絵に興味はない。
巨匠、チャールズリードも言っている。
訳; あなたの見ているモノをコピーしてはいけない。
見ているモノをよく噛み締めて絵に注ぎ込むのだ。
ただ見て、そのままそれを描くのではない。
チャールズ・リード
目から入ってきた像を咀嚼・解釈・吟味・鑑賞して、そのアマルガムを 《企、謀、略、策、詐、欺・・・》 によって調理・加工・変質させて画面にぶちまけること。
“よく観て描く” とは、そういうことだと思っている。
構造や色などより “気配” を重視したので、“赤レンガ” には見えないがそれはそれで良しとする。
ニューヨークで撮った写真はピンボケだったが、膨大なインスピレーションを与えてくれた。
シチリア・タオルミーナの真昼の真逆光の写真を参考にして、午後の気怠い長い影を想像して描いてみた。
現場であれ、写真であれ、“見たまま写真のように”描くだけではつまらないと思う。
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こういう話につきものの
『それは描けるようになってから。私なんか10年早い…』 とか
『描ける人はそう言うけど・・・。』 というのは逃げ口上。
『描けるようになる…?それはいつですか?』
『あと何年描けるんだろうか?』
と聞くことにしている。
今やらないでいつやるの?
一つ一つ積み上げ式じゃ100年あっても足りないよ~
お知らせ++++++++++++++++++++
KAZUO KASAI WATERCOLOR EXHIBITION
in SUZHOU CHINA
01/December/2018 - 16/December/2018
明美術館(苏州明美术馆)
at Ming Gallery of Art
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