主役 ⇔ 脇役
描く ⇔ 描かない
光 ⇔ 影(陰)
近い ⇔ 遠い
私がよく画塾の講習の中で“対比”について話す時、このあたりを中心に生徒さんに確認してる。 「主役は何(どれ) ?」 と聞くと、「なんとなく…」 「強いて言えば…」 「だいたい…」 「この辺と、この辺と…」 という方が大半だ。 要は、まだハッキリ決まっていないで見切り発車しているということだろう。
水彩画は、基本的に後戻りできない (修正ができない) から、描き始める前に描く絵のテーマや構成、色調、手順、技法などを決めておく必要がある。
要するに “完成イメージ” がハッキリ決まってから描き始めないと、リスクが大きすぎるということだ。
イメージを醸成しておいて、
一気に“完成形”に向けて描き上げる感覚。
その時重要になってくるのは、“描かない”ところ、“目立たないところ”をどう表現するかということではないだろうか。
たいていの方は “どう描くか” ということに捕われて“どう描かないでおくか” というところに意識が届いていないようだ。
“描くこと”はある意味では簡単だ。在るものをよく見て“描画(写す)”すればいいのだから。基本的に受け身でも成り立ってしまう行為。
“描かない”ということは、拒絶することであり、何か強い意志を持ち、なおかつ描かずに感じさせるだけのより高度なクリエイティヴなスキルが必要になる。
私の解釈では、“描かないエリア” は、いわば“創作範囲”。
“描画範囲”と“創作範囲”のコンビネーションセンスが大事なのだと思っている。
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