いわさきちひろさんは、昔からずっと気になる存在だった。
そして、私自身が絵を描く人になった今でも、変わらずずっと気になる存在だ。 その絵の持つ卓越した描写力、観察力はもちろんだし、水彩画であることも大きな理由だと思う。
でも、もっと気になるところは、紙の白が多く、筆数が少ないのに、奥深い表現が成立していること。そして、それに対する尊敬と嫉妬が同居したような不思議な感覚…。
先日ある生徒さんが、いわさきちひろ美術館に行った時、ちひろさんが 『絵本は俳句に似ている』 と言っていたことを知り、「画塾と同じことを言っている」と思ったそうだ。
それを聞いて、私も何か腑に落ちた感があった。
常々私は、紙の白を生かすこと、筆数を減らすこと、イメージをしっかり持って臨むこと、描くところと描かないところを強く意識すること、描かないことを真剣に考えること… などなど、繰り返し言ってきている。
その根底には俳句的 “そぎ落とし” に通じる取り組み方の重要性があったのだと思う。
『説明』するのではなく、
『感じさせる』ということ。
【参考記事】
ちひろの詩(うた)―絵は詩のように―
ちひろの詩(うた)―絵は詩のように―
とてもいい本。
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