『本やFecebookで見るよりも本物の方がいいですね。』 と、しばしば個展の時などに言っていただくことがある。
出版用にはプロのカメラマンさんに撮ってもらうこともあるし、自分で撮る時は照明を工夫して一眼レフのデジカメで撮ったり、小さいものはスキャナーで取り込んだりして、なんとか実物の色や明暗を再現しようとしてやってはみるものの、なかなか実物の深さは出ない。
そもそも実物に比べたら確実に情報量は減っているわけだから、それはしょうがないこと。当然といえば当然。
でも反対の場合もある。デスクトップ(パソコン)上ではとてもいい作品だったのに、本物はなんだか色あせたように見えたり、濁って見えたり… なにか伝わってこない… みたいなこと。
いかがだろうか。 どちらがいいのだろう?
私は、それが最終的にどういうカタチで見せる絵なのかによると思っている。
本や雑誌、あるいはポスター等の広告メディアなどに使うのが目的であるなら、印刷した時に最も美しいことが求められるし、WEBサイトやTVなどで見せることが最終形ならばデジタルで透過光で美しく映えるようにすべきだと思う。
別な言い方をすれば、“絵画”であるか”イラストレーション”であるかとも言えるかもしれない。
当然のことだが、“絵画”というのは究極的には一点しかない作品そのものを肉眼で直に鑑賞するものだと思う。
水彩画を“絵画”として描くならば、実際の作品を肉眼で見てもらうことを一義と考え表現していくべきだろう。
※私は“絵画”の場合、“原画”という言い方はなじまないと思っている。イラストやアニメなどのように最終形がデジタルだったり印刷である場合、その元絵を”原画というのではないだろうか。
私は、日頃、『デジタルメディア上でいくら評価されても、実際の作品に魅力がなかったら本末転倒だ。』と肝に銘じ、描いている。
なので、言い訳でもなんでもなく、私の本やネット上の絵の色が多少悪くてもしょうがないと思っている。
4月2日から市民ギャラリーあざみ野で“第11回 横浜画塾展(教室展)”が始まる。塾生の作品300点超! 私も4点ほど出品する。
その後、4月18日から青山キャラリーコンセプト21で個展も予定している。
ぜひあなたの目で直にご覧になっていただきたい。
そして、忌憚のないご意見を聞かせてほしい!
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イラストレーターとアーティスト
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■2019年4月18日(木)~4月24日(水)
笠井一男 水彩画展
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