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実物か、映像か《改訂・再掲》 - Real image or Digital image -

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コロナ時代のリアル講座はなかなかハードルが高い。

交通機関を使っての移動を伴うことはもちろん、真剣になればなるほど密になり感染リスクが上がるし、ソーシャルディスタンシングを守るとデモンストレーションが良く見えない。

 

そんな状況の中、オンライン講座やモニターで観るデモンストレーションが“ノーマル”になりつつある。

 

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実物の絵とモニターを通した映像の違いについて以前の記事を引用して再考してみた。

『本やFecebookで見るよりも本物の方がいいですね。』 と、しばしば個展の時などに言っていただくことがある。

 

出版用にはプロのカメラマンさんに撮ってもらうこともあるし、自分で撮る時は照明を工夫して一眼レフのデジカメで撮ったり、小さいものはスキャナーで取り込んだりして、なんとか実物の色や明暗を再現しようとしてやってはみるものの、なかなか実物の深さは出ない。 

 

そもそも実物に比べたら確実に情報量は減っているわけだから、それはしょうがないこと。当然といえば当然。

 

 

 

一方で、デスクトップ(パソコン)上ではとてもいい作品だったのに、本物はなんだか色あせたように見えたり、濁って見えたり… なにか伝わってこない… みたいなこともある。 

 

 

 

いかがだろうか。 どちらがいいのだろう? 

私は、それが最終的にどういうカタチで見せる絵なのかによると思っている。 

 

本や雑誌、あるいはポスター等の広告メディアなどに使うのが目的であるなら、印刷した時に最も美しいことが求められるし、WEBサイトやTVなどで見せることが最終形ならばデジタルで透過光で美しく映えるようにすべきだと思う。 

 

誤解を恐れずに言えば、“絵画”であるか”イラストレーション”であるかとも言えるかもしれない。 

 

当然のことだが、本来 “絵画” というのは究極的には一点しかない作品そのものを肉眼で直に鑑賞するものだと思う。

 

 

水彩画を“絵画”として描くならば、実際の作品を肉眼で見てもらうことを一義と考え表現していくべきだろう。 

※私は“絵画”の場合、“原画”という言い方はなじまないと思っている。イラストやアニメなどのように最終形がデジタルだったり印刷である場合、その元絵を”原画というのではないだろうか。

 

 

私は、日頃、『デジタルメディア上でいくら評価されても、実際の作品に魅力がなかったら本末転倒だ。』 と肝に銘じ、描いている。 

 

 

 

 

 

 

コロナ禍において、オンライン講座やモニターによるデモンストレーションは、防疫にも経済にも大変有効で、今の状況では大いに推進すべき方法だと思う。

 

しかし、実物を観て実際の人の交流があるリアル講座が最もいい方法であることは間違いないと思うので、今後コロナが終息した後も必ず継続されていくべきだと確信している。

 

 

 

 

 

 

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