よく、私の絵に使われている色やパレットの色を聞く方がいる。 私自身、どの色をどれだけ混ぜたかあまりはっきり覚えていいないし、同じ色でも周りの色によって違って見えるから、たとえ同じ絵の具を揃えても同じ色にはならないと思うのだが・・・。
因みに私のパレットの絵の具リストはこちら。
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絵の具の紹介
それにはいろいろな理由がある。 一つはこのように残像効果によって隣接した色同士が影響を与えることによって起こる錯視があると思う。
この真ん中の白い点をずっと見続けて見るだけ、色が消えたあとどんな色が見えるだろうか?
例えばこの内側の正方形は上下が同じ色だ。
ヨハネス=イッテン(1888-1967) 思い込みや先入観によってどうしても違う色に見える場合もあります。
この二つの四角は同じグレー。
だから、単刀直入に言ってしまうと、同じ色の絵の具を揃えても意味がないということだ。
念のため確認しておくが、 色の特性を知り尽くさなければ絵は描けないということではない。 反対に知っていすぎて出来なくなることもたくさんある。 自分なりにいろいろ試して体得していくことが“自分の色”を探す一番の方法だと思う。
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