私は、ペインズグレイを影の色としては絶対に使わない。
ペインズグレーを毛嫌いしているわけではない。
ペインズグレー自体はとてもきれいで品のある色だと思う。
陰(影)はそんなに単純な色ではないということ。
同様に木々の緑を何でもかんでも“サップグリーン”や“オリーブグリーン”をベースに決めつけることも同じ。
木の種類、季節、天候、地域…、そして描き手の気分によってすべて違うはずの葉の色を同じ色に決めつけるなんて信じられない。 大事なのは、その時々の“感覚”を研ぎ澄まし、最もシックリくる陰なり葉の色を厳選していく感性が必要なんだと思う。
“先入観”や“思い込み”を助長するような決めつけは、断固排除すべきだと思う。
もちろん、私のパレットにはペインズグレーも、“グリーン”と名の付く絵の具も入っていない。 これらの作品も、すべて混色で色を出しているので、再現不可能だ。(笑)
※補色との混色で暗い色を作るためのフタログリーンとコバルトグリーンターコイズが入っているが、植物の葉には使わない。
【関連記】
“ペインズグレーは使わない”
“色の紹介”
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