これは、私自身の根底を形成する志向(嗜好?)のような気がするので、確認の意味もある。
私は真夏の真上からの強烈な光も好きだが、3時過ぎから夕方までの傾きかけた柔らかい斜めの光が好きだ。
逆光で髪の毛や木の葉が輝き影が長くなって、ドラマティックな情景があちこちに発見できる時間。
“光と影”を注視しているだけで、HAPPYになれる。
絵を描いていて良かったと思う理由の筆頭かもしれない。
特に私が好きなのは“斜逆光”とでもいうのだろうか、斜めの光が後ろから差し込んでくるような、対象がシルエットに近くなる空気感。
映画の中でも印象的な場面でよく出てくるシーン。
私の好きな映画には必ず出てくる。
例えば、
モダンタイムス
未知との遭遇
フラッシュダンス
時計仕掛けのオレンジ
ブレードランナー
1984
絵や写真でも逆光の名作はたくさんある。
C・モネ 『日傘をさす女』
A・ワイエス 『海からの風』
A・C・ブレッソン『The great leap forward』
A・エルゴート
『Haylynn and Lida in Ferre Dress at Chateau De Thoricourt 』
私の生まれ故郷、山梨県甲府市の自宅から見える富士山はほぼ逆光なので、暗くてシルエットに見える時間帯がほとんどだ。
それに関連した記事を以前も書いたので参照してほしい。
【関連記事】
また、受験生(浪人)だった時、私は美術予備校の新宿美術学院(新美)に通っていたが、 当時の新美のデザイン科では、デッサンも水彩も逆光が流行っていて、バックに在りもしないブラインドを描いて光の演出をしたりしていた。
やがて社会人となり海外出張に行くたびに、新美の影響か、無意識のうちに光の違いを体感していた気もする。 その中でも、ニューヨークの午後の“逆光”はとても印象的だった。今も逆光に惹かれるのは、多分それがきっかけだと思う。
私の場合、逆光の絵が多いのは、きっとこんなことが原因だと思っている。
水彩画専用 Twitter
作品公開中 Instagram
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
笠井 一男 水彩画展 ~Inner Journey (内なる旅路)~
コロナ禍、全人類が生涯初・世界同時に辛抱を強いられる中、半強制的に“自己陶冶”に集中できる不幸中の幸い。好奇の目を内に向け、発見、醸成、洗練を繰り返す楽しさを味わう。 絵描きであることに感謝する一年の表出。
期間; 4月19日(火)~24日(日)
11:00am ~ 18:00pm (最終日 ~ 16:00pm)
場所; ギャラリー コンセプト21
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
【新規募集】
11月の講習から、午前・午後の二部制になりました。
まだ午前の部に空きがあるようです。 ご興味のある方はお早めに。
詳細およびお申込みは
渋谷ファッション&アート専門学校 公開講座 まで
TEL ; 03-3409-2661
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
オンラインでデモンストレーション講座!
まもなく1月期 (1月~3月) の募集開始!
まずは、透明水彩の基本的な知識や技法について実演解説した後、作品制作の過程を説明付きで観て頂きます。
途中参加も可能です。
多くの方のご参加をお待ちしています!!!
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++
【予告】
笠井一男 水彩画展 - Inner Journey (内なる旅路) -
2022/4/19 (Tue) ~2022/4/24(Sun) at ギャラリー青山コンセプト21
コロナ禍、全人類が生涯初・世界同時に辛抱を強いられる中、半強制的に“自己陶冶”に集中できる不幸中の幸い。好奇の目を内に向け、発見、醸成、洗練を繰り返す楽しさを味わう。
絵描きであることに感謝する一年の表出。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++
『水彩風景 シーン別でわかる 手順百科』 (グラフィック社刊)
笠井一男・著 定価¥2,200.-(税込み)
表紙
++++++++++++++++++++++++++++++
■既刊本も好評発売中!
● 『ウォッシュから始める水彩風景 劇的に絵が変わる7つの方法』
(グラフィック社刊)
B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)
● 『水彩風景 プロの手順 - なにを・どの段階で描くか -』
(グラフィック社刊)
B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)