何度も掲載したけれど、改めて何度でも…。
当塾でも、この“考え方”の浸透でとても理解が進んだようなので、復習の意味も込めて再度アップしておこう。
私なりの独断で透明水彩画の技術的重点ポイントを5つに絞ってまとめてみた。
もちろん、これら技法以前に、水彩画に対しての情熱と明解な完成イメージ(ゴール)を持つことが大前提であることは言うまでもない。
1.プロセス
透明水彩画の場合、手順は重要だ。 透明水彩絵の具は明るい色を暗い色の上には乗せずらい絵の具。 だから、それぞれの場所の明るい色を先にウォッシュ(平塗り)しておいて徐々に 暗いところ細かいところと進めればリスクは少なくなる。
※徐々に濃くするということではない。念のため。
※ YouTubeチャンネル“笠井一男水彩チャンネル”では制作過程を早送りで公開しています。
2.ト―ナル・バリュー(バルール)
色の三要素、色相・彩度・明度の中で、特に明度(一部彩度も関連)をコントロールすること。 誤解を恐れずに言えば、自分の絵をモノクロ写真にしても明暗の関係が正しければバルールはほぼあっていると言える。 海外の水彩ハウツー本には頻繁に登場。
当塾 ニュートラルチント一色でのデモンストレーション
3.断捨離(省略・単純化)
見たものをすべて描くわけではない。 大事な部分をひきたてる ために、“描かない部分” をいかに魅力的に水彩画らしく表現するかが大事だと思う。 こう言うと『それはちゃんと描けるようになってから』 という人がいるが、私は『それはいつですか?』 と聞く。私は、描くことも描かないことも同時に勉強するのが良いと思っている。
4.ハードエッヂ、ソフトエッヂ、ロストエッヂ
要は輪郭をクッキリするかボカすかという事。これだけでも前後感、立体感、質感などを描き分けることができる。 どこをボカシてどこのエッジを立てるか…。 それはそれぞれ考えてほしい。
5.ネガティブ・シェイプ と ポジティブ・シェイプ
塗残すか普通に描くかという事。 明るいものは周辺の暗いもので塗残して形(ネガティブ・シェイプ)を浮き上がらせる必要がある。明るいバックに暗いものを描く時はふつうに描けばいい(ポジティブ・シェイプ)ので、そのコンビネーションが水彩画の魅力でもある。
この5つの技を適材適所に使いこなせればきっとあなたの中で何かが変わると思う。
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デモンストレーション中心の動画配信。現在3本公開中。
現在開講中のライブ配信と同じ工程(基本技法解説+デモンストレーション制作)で、わかり易くテーマ毎にまとめた動画の配信です。
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