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完成作品が見える場所《改訂・再掲》 - Imagine your finished work -

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よく 「描く場所が決まらない」 「何を基準に構図を決める?」という悩みを聞くことがある。 

 

 

 

子供の時からの習慣で、鉛筆で克明に下描きしてから安心して“ぬり絵”をしていないだろうか?

 

 

鉛筆で描き始める前に仕上がりイメージを想像し、どこを中心にして何を表わすのか、それを元に手順を考え、どこを省略するかなどをほぼ決めてスタートするんじゃないの? 

 

 

特に屋外でのスケッチでは、現場の情報量は凄まじいので、イメージングと“絵作り”を先行させないと“現物の存在感”にヤられてしまうと思うけど…。

 

 

 

私はそれが決まらなければスタートしない。

 

 

鉛筆で全部描いてから考えるのでは全く手遅れだと思う。 
なぜなら、鉛筆で描いた時点でイメージはほぼ固定されるから。

 

 

 

描かないと決めたところは鉛筆でも描かず、絵の具でどう描かないでおくか(※)もほぼ決めておく。
※ ぼかす、にじませる、流す、水滴を飛ばすなど。

 

 

 

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完成イメージが見えて、手順がザックリ掴めた時に初めて場所を決定する。(@Dubrovnik)

 

 

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アーケード街でお茶を飲みながら。(@Paris)

 

 

 

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階段を上ったところで振り返ったら完成イメージが一瞬にして現われた。(@Lisbon)

 

 

 

水彩画の場合、静物でも風景でも、
「描いているうちになんとかなるだろう」はNGだろう。

最初に完成イメージをしっかり持って、初志貫徹が重要だと思う。

透明水彩は後戻りできない絵具だから。

 

 

 

“絵になる” のではなく “絵にする” のだからね。

 

 

 

 

最後にひとつだけ。。。

 

『それは、描ける人の言うことだよ。』 と言っているあなた。

 

私から質問。 いつ描けるようになる予定なの?

 

描けるようになってからではなく、同時進行で修得すべきだと思う。

 

 

 

 

 

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