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「悪達者」症候群 《改訂・再掲》 - Skill lacking taste -

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悪達者(わるだっしゃ)”という言葉がある。

 

 

私もちょっと油断をすると陥る危険がある、心して吟味すべきことの一つ。

 

 

 

 

 

イメージ画像  ※この記事とは直接関係はありません。
五島でのスケッチ風景。

木に覆われていたので、後ろが断崖絶壁とはつゆ知らずスケッチに没頭していた… 汗

 

 

 

 

“勢いがある”ことと、

“雑”なことは別物。 

 

 

私は、“ルースペインティング”(“ゆるい絵”とでも言うのかな)のスタイルが好きだ。

 

でも、ただ“ゆるい”だけでは絵として成立しないし、雑に描くことでもない。

 

どこが違うかといっても精神論や抽象論になってもつまらないので、私なりに『雑だなぁ。』と思うときと 『勢いあるなぁ。』 と思うときの違いについて反芻してみようと思う。   

 

 

魅力的なフォーカルポイントがキチッと決まっているか。 

  

マニュアルテンプレート(ひな形)やワンパターンで描いてないか。

 

■線やタッチに迷いがないか。 

 

■基本的な形の“芯”を外していないか。 

 

観察があり、発見があり、技術があるか。

 

■技法や馴れだけで描いていないか。 

 

描いていないところも魅力があるか。

 

色の鮮度はたもたれているか。

 

■先人の“型”だけを単にコピーしていないか。

 

               

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        ・

 

"If you really observe, you will notice that things are not as clearly defined as you imagined. " (出典;The Watercolor Teacher)

 

 

 

 

“悪達者” を私なりにひとことで言うならば、

 

「上手そうに見せるのが上手いだけの人」

 

かな。

 

 

 

馴れや方法論だけで自分のやり方を固定してしまって、

観察を怠ったり技法に依存しすぎるとそうなりがち。 

 

いつも生徒さんだけでなく、自分にも言い聞かせていることである。 

 

 

 

 

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