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”三段階で薄くなる” 絵の具《改訂・再掲》 -Guess the color dried-

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水彩画らしい表現をしたいのであれば、さまざまある水彩絵具の特徴を知っておく必要がある。

 

 

その中の一つ、“濃度”について記しておきたい。

 

 

 

透明水彩絵具は、 

1. 水を塗ってから塗ると、当然、薄まる。 

2.乾くと薄くなる。

3.周りに暗い色があると、薄く見える。 

 

 

 

だから、その乾いた時を想定した上で、今塗る絵の具の濃度を決める必要がある。

その濃度は、予想をはるかに上回る濃さの場合が多いので、三段階先を読むためには豊富な経験を裏付けとした自信と勇気が必要だ。 

 

 

 

 

 

とりあえず薄い色を塗っておいて、重ね塗りでだんだん濃くしていくのではない。 

 

 

 

 

少ない手数で切れのいい、鮮度の高い作品に仕上げるためには、一気に濃い色を置くことは避けられないということ。

 

 

 

一回目の色が最後まで使える濃度であることが、色の鮮度を保つことにも、筆数を減らすことにもつながる。

 

 

 

 

 

新緑や紅葉を描く時に特に顕著だと思う。

薄い色から始めていては透明で鮮やかな新緑や紅葉は表わせない。

何度も同じ色を重ねてしまっては色の"鮮度”は落ちてしまう。

 

 

 

 

 

また、自然現象や錯覚によって思った以上に色は薄くなっていくことを体感的にわかっておくことが必要になる。

 

 

 

例えば、上記3の「暗い色があると薄く見える」ことの説明。

 

同じ色・同じ明度の色を塗っても周りの色によって全く違う色に見えたりする。

真ん中の帯はおなじ色だが、周りにある色によって濃さ(暗さ)が違って見えないだろうか?
 

 

 

これらの理由で、

私は一回目(ファーストウォッシュ)で、錯覚や思い込みに惑わされず、最後まで生かせる色をしっかり入れておくことがとても重要だと思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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