この記事は2014年8月6日の改訂版です。
透明水彩は手順によって仕上がりに大きな差が出ることがあります。
私は、暗いところはいつでも描けるので、明るいところを描いておいて徐々に暗いところ、細かいところへと描き進めます。
言い方を替えれば、光の当たっているところの色を置いておいて、あとから陰、陰、陰と攻めていく感じです。
なぜ明るいところから描いた方がいいのか。
その理由をシンプルな実験をして確かめてみようと思います。
透明水彩の場合、色の混ぜ方は大きく三つに分けられると思います。
1. 混色
2.重色
3.ウェット・オン・ウェット
今回は、特に汚れの原因にもなる“重色”について簡単な実験をしてみました。
明るい色を先に塗って暗い色を後から塗った場合と、その逆ではどう違うのでしょう?
こちらは黄色(明るい色)を先に塗る。 ブルー(暗い色)を先に塗る。
↓
乾かして、
右のブルーを塗る。 左の黄色を塗る。
明るいブルー系と濃いアカ系ではどうでしょう?
結果は一目瞭然ですね。暗い色の上に明るい色をかぶせると溶けだした絵具で汚れてしまいました。
これが、色が汚くなる大きな原因であると思います。
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個展情報
笠井一男 水彩画展
― 静か 展 ―
昨年4月から10か月ぶりの個展です。
『静か』をテーマに展示するつもりです。私の『静か』を観てください。
会期;2016年2月25日(木)~3月2日(水)
11:00~18:00 ※最終日は16:00まで
会場;青山コンセプト21
03-3406-0466
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『水彩手順トレーニング 実例 全スタイルとレッスン』
(グラフィック社刊)
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『 水彩風景 プロの手順 - なにを・どの段階で描くか - 』
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B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,890円(本体1,800円)
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教室展情報
第9回 横浜画塾展
1年半ぶりの教室展です。塾生が日々精進してきた集大成! 約250点の水彩画の力作をぜひご覧ください。
<会期;2016年5月30日(月)~6月5日(日)
10:00~18:00 ※初日;14:00開場 最終日;16:00まで
会場;市民ギャラリーあざみ野
045-910-5656
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笠井一男と
ドロミテの大自然とヴェニスを描く
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ドロミテ・ベネチア募集開始
定員20名(残席わずかです!お急ぎください!)
詳しくは、株式会社トラベルプラン(担当;田中さん・大隅さん)にお問合せください。
03-3561-5050
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重ね塗りの実験《改訂》 - Experiments of "Wet on Dry" -
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