アメブロは3年半前の記事から消去されてしまいます。なので、時々過去の私のお気に入り記事をピックアップして復活させたいと思います。
以前から、“絵を描く姿勢”について私なりの意見を書いてきました。
“トレースの是非”“自然に対する畏敬の念”“手抜き・ショートカットの無意味さ”“キレイと言われて喜んじゃいけない”など、まぁ、当たり前なことばかりなので聞き流していただいて結構です。
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でも、“当たり前”と思っていない人もいるようなので、ちょっと別な角度から「なぜいけないの?」という疑問に対する私なりの答えを書いておこうと思います。
私は、水彩画とお習字がとても似ていると思っています。
水彩画もお習字も一発勝負ですよね。決してなぞったりしてはいけませんし。ほかにも似ているところはたくさんあります。
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そして、お習字では考えも及ばないのが“トレース”という方法です。
誰も、先生のお手本に半紙を重ねて鉛筆で写しとってから、それを丁寧に墨で塗っていくようなことはしないですよね?
習字と絵の違いこそあれ、写真をトレースして色を塗ろうという精神構造は、これと全く同じことだと思います。
仮にも“写実”という表現方法を選んだにもかかわらず、対象を観察し、対象に深く迫る鍛練を放棄し、必須過程を端折ってでも“そっくり”な結果だけあればいいという考え方。
こういう人の絵がいいわけがありません。みなさんは、どう思いますか?
ダ・ヴィンチさんやミケランジェロさんのことをどう思ってるんでしょうね???
気がしれません。
Leonardo Da Vinci
Michelangelo
ℂ AN ATLAS OF ANATOMY FOR ARTISTS by Fritz Schider
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個展情報
笠井一男 水彩画展
― 静か 展 ―
昨年4月から10か月ぶりの個展です。
『静か』をテーマに展示するつもりです。私の『静か』を観てください。
会期;2016年2月25日(木)~3月2日(水)
11:00~18:00 ※最終日は16:00まで
会場;青山コンセプト21
03-3406-0466
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好評発売中!
『水彩手順トレーニング 実例 全スタイルとレッスン』
(グラフィック社刊)
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『 水彩風景 プロの手順 - なにを・どの段階で描くか - 』
(グラフィック社刊)
B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,890円(本体1,800円)
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教室展情報
第9回 横浜画塾展
1年半ぶりの教室展です。塾生が日々精進してきた集大成! 約250点の水彩画の力作をぜひご覧ください。
<会期;2016年5月30日(月)~6月5日(日)
10:00~18:00 ※初日;14:00開場 最終日;16:00まで
会場;市民ギャラリーあざみ野
045-910-5656
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募集中!
笠井一男と
ドロミテの大自然とヴェニスを描く
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ドロミテ・ベネチア募集開始
定員20名(残席わずかです!お急ぎください!)
詳しくは、株式会社トラベルプラン(担当;田中さん・大隅さん)にお問合せください。
03-3561-5050
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“写真みたい”ならいいのか? - Is "like a photograph" best? -
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