影の形を侮るなかれ!
影(影法師)には必ずその影を作る本体がある。
当然だが、その形があってはじめて影ができるのだから、影はなんとなく暗いのではない。
その形や光の方向を意識して影を描くことで光や空間の表現が飛躍的に現実味を増すだろう。 例えば、影法師の効果が有効なのはこんな時。 とりわけ、逆光は影が面白い!
2回目の個展で出展した作品。 なつかしい…。
モチーフの形・質、光の方向・強さ、目の高さ、台(地面)の形状・・・いろいろな要素を考慮に入れて、自然な影を探し(作り)出すことがポイントとなる。
では、左前45°から 約45°の角度で光を照射した場合、下の写真の花瓶の影はどんな形になるでだろう。いろいろな条件を考慮してザックリと想像してみてほしい。
答えは、こちら。
いかがだろうか?
▶ 左右の取っ手の角度や変形具合も考慮したか?
▶ 影の出所は確認済みか?
▶ 口のところの円(楕円)のひずみは大丈夫か?
▶ 色の濃淡は考慮していたか?
▶ 影と花瓶の相互の映り込み(反射)は気がついたか?
影を描く時には、裏側の(見えない)形を意識することも重要だ。
その辺は拙著「透明水彩 シンプルレッスン -水の力を生かして描く-」より
お知らせ++++++++++++++++++++
開催中!
■『笠井一男とクロアチアを描く 帰国展』
京橋 ギャラリーび~た
2018年9月19日(水)~25日(火)
11:00~18:00 (最終日は16:00まで)
日曜休館
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<P38>の “7つのインデックス” を中心にページを繰っていただくとより理解が進むようにできています!
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