昨日は影の ”形” について書いたので、今日は影(陰)の “色”について書いてみよう。
「白の影はグレーじゃない!」と訴え続けてきたせいか、当塾でペインズグレイやインディゴを“影(陰)色”として使う人を見かけなくなった。
影(陰)やバックは、さまざまに変化するところ、変化させることができるところなのだから、ここで遊ばない手はないよね。
影(陰)色は、ペインズグレイ、葉っぱはサップグリーンなどと決めつけて、思考停止に陥るのが一番いけないと思う。
ここに二つの光の条件を変えたモチーフの写真がある。
全く同じ条件で、光だけちょっと変えてみた。
A.は、右側からハロゲンランプ(500w)を一灯当てて撮っている。
B.は、A.の状態のまま左上の蛍光灯を点けて撮った。
影(陰)の色が全然違うのがわかると思う。
ハロゲンランプはオレンジ色の光で、蛍光灯は青い光なので、オレンジ色を遮られた影(陰)の中が、A.は何も影響を受けず暗くなり、B.は蛍光灯の色が出てきたということだ。
【参考サイト】
この通り、光源だけでも全く影(陰)は変わってしまうし、まして、周りに強い色のモチーフが置かれたらその影響も受けるのだから、“カラフル”になるのは当たり前だ。
もし、どんな状況でも影(陰)がグレイや紫や青にしか見えないのなら、ちょっと思い込みが強すぎるかもしれまない。
【関連記事】
お知らせ++++++++++++++++++++
開催中!
■『笠井一男とクロアチアを描く 帰国展』
京橋 ギャラリーび~た
2018年9月19日(水)~25日(火)
11:00~18:00 (最終日は16:00まで)
日曜休館
■作品集
好評発売中!(最新刊)
『ウォッシュから始める水彩風景 劇的に絵が変わる7つの方法』
(グラフィック社刊)
<P38>の “7つのインデックス” を中心にページを繰っていただくとより理解が進むようにできています!
👇クリック
『ウォッシュから始める水彩風景 劇的に絵が変わる7つの方法』
初めての作品集です。 横浜画塾開講15年の節目に最近作を中心に92点の作品(そのうち28点はプロセス説解説付き)をご覧いただけます。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
■好評発売中
(グラフィック社刊)
B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
■好評発売中!
『水彩風景 プロの手順 - なにを・どの段階で描くか -』 (グラフィック社刊)
B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)