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スプレーの効果 - Effect of spray work -

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前回、『ボーッと生きよう!』という提案をし、『絵も “ボーッと” したところが必要だ』と書いた。
 
 
では、
どういう方法で “ボーッと” させるのか…。
 
 
本題の前に、
基本的な知識として、
 
●紙が濡れていれば絵の具が動き筆跡が消える。(曖昧・ボケボケ)
●紙が乾いていれば絵の具は動けず筆跡が残る。(明快・クッキリ)
 
これを利用して筆跡を際立たせたり無くしたり…。
 
 
紙が濡れている状態というと、
 
●紙全体に水を含ませた状態
●水を塗った状態
●絵の具を塗って乾く前の状態
●後から水や絵の具で広げた状態
などが考えられる。
 
 
 
 
スプレーはレバー付きのものが使いやすい。
最近、水に少量のオックスゴールを混ぜている。
 
 
 
 

スプレーワーク参考例
 
●空は刷毛で水を塗った後、画面を立てて絵の具を流し、一部が乾いた頃スプレーで部分的に濡らして描き進めた。
●地面はウォッシュした後画面を立てて真ん中にスプレーして流した。
 
 

●空は刷毛で水を塗って雲と山を一気に描いた。

●川はウォッシュでグラデーションを作り乾いてからスプレーしながら緑を流し込んだ。

 

 

●空もモヤもスプレーをまばらに吹き付け、濡れた筆でリフティングしながら描き進めた。

 

 

 

その他にもこんな効果も工夫次第!

 

 

水をまばらにスプレーして絵の具を入れてみた。
 
 
絵の具で線を描いて部分的にスプレーしてみた。
下部は生乾きの時に筆で線を入れた。

 

 

 

スプレーワークは工夫次第で筆ではできない様々なテクスチャー、マチエールができるので面白い!
 
さらに今後、水にいろいろ(界面活性剤など)入れて実験してみようと思う。
 
このテクニックをどこで使うかは、あなた次第。
 
是非お試しあれ。

 

 

 

 

 

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