人物画、絶対上手くなってやる! - To improve figure painting
先週木曜日、総合コースの人物デー。モデルさんに来ていただいて描いたが気に入らず、もう一度失敗作と記憶を頼りに描いてみた… が… ほぼ同じポーズながら、顔の向き、肩の位置、足のスタンスなどを微妙に修正して描いてみた。 描写することより全体の雰囲気を意識するため、ファーストウォッシュで全体の下地を先行した。 それでも部分がうまくいかず全体の意識が薄れていく…ダメだな、こりゃ…。...
View Articleあなたは独裁者!《改訂・再掲》-The dictator only when painting-
絵の描き手は、自分の絵にとっての“監督”や“指揮者”と言っていいだろう。 原作や原曲を“解釈”し、“演出”して作品にしていくのが“監督”や“指揮者”であると同様に、絵を描く人はその絵に関しての全権を握る“独裁者”だ。...
View Article私の水張りの仕方《改訂・再掲》- How to stretch paper -
水彩画はたくさんの水を使う。紙は水を含むと伸びるので、どうしてもヨレヨレと波打ってしまいがち。それを防止して平らな画面のまま描くためには、水張りする必要がある。 いろいろなやり方があるが、私が東京の美術予備校で初めて先輩の水張りを見て感動したやり方をご紹介しようと思う。今でも全く変わらず同じ方法でやっている。 まず、パネルより一回り大きく紙を切る。それぞれパネルより1cm 出るくらい。...
View Articleデモンストレーションデー - Demonstration Day -
水曜午後は、横浜画塾デモンストレーションデー。 今日は、「できるだけ描かないで焦点にピントを合わせる」ことをテーマに、アムステルダムの運河に照準を合わせて描いてみよう! アムステルダムの“飾り窓”の街角。 私の撮った写真。10月だったが、まだ紅葉はしていない。 ファーストウォッシュは、水を塗ってそれぞれの下地となるしっかりとした色を入れておく。...
View Articleボーッと生きよう! - let's live a daze! -
『ボーッと生きてんじゃねーよ!』のTV番組 “チコちゃんに叱られる” が人気だ。講評会で生徒さんに『ボーッと生きてんじゃねーよ!』と言っても、気を悪くするどころか笑いが起こるほどだから凄い。絵を描く時は、ボーッとせずに意識をしっかり研ぎ澄まし、モノ・コトを観察する必要がある。でも、一方で “ボーッと”...
View Articleスプレーの効果 - Effect of spray work -
前回、『ボーッと生きよう!』という提案をし、『絵も “ボーッと” したところが必要だ』と書いた。 では、どういう方法で “ボーッと” させるのか…。 本題の前に、基本的な知識として、 ●紙が濡れていれば絵の具が動き筆跡が消える。(曖昧・ボケボケ)●紙が乾いていれば絵の具は動けず筆跡が残る。(明快・クッキリ) これを利用して筆跡を際立たせたり無くしたり…。 紙が濡れている状態というと、...
View Article魂 売ってまで?《改訂・再掲》 - Would you sell your soul?-
私は、音楽でも絵画でも、時代が変わってもその輝きが失せない作品に憧れる。そういう作品は、例外なくオリジナリティがあって自由で商業主義や権威主義に屈服していないように思う。 昨今、政治でも、経済でも、美術でも、音楽でも、“魂売ってまでしがみつく” のが当たり前のようになっている気がするからこそ、“屈しない” 活動は余計にカッコイイ。 私の好きな音楽でいえば、例えばこんな曲…。...
View Article出張 講座 受付開始! - Reception for my workshop -
1月~2月のワークショップの募集が始まっていますので、改めてご紹介します。 今のところ、横浜ランドマーク教室以外は空いています。ご希望の方はお早めに! ■2019年 1月11日(金)NHK文化センター町田教室 TEL; 042-726-0112ホームページでも受け付け中 ■2019年1月18日(金) NHK文化センター 神戸教室TEL; 078-360-6198ホームページでも受付中!...
View Article絵描きと“国誉め” 《改訂・再掲》- Learn from the nature -
「写真を使って絵を描くこと」や「トレースの是非」についていろいろ書いてきた。 その根拠は以前お話しした通りだが、私の敬愛する内田樹さんが著書 “『呪いの時代』 第2章 「祝福」の言葉について” の中でこんなことを書いているので、引用させていただきたい。 (※内田樹さんは引用自由を公言されている方なので、お言葉に甘えて掲載させていただくことにする。) 内田樹「呪いの時代」新潮社刊...
View Articleスケッチマナー、守って! - Let's use sketch manners! -
最近、あるカルチャースクールの講座で野外スケッチに行くことになり、銀杏のきれいな東大キャンパスに行こうと決めていた。 ところが、カルチャスクール担当の方から連絡があり、『東大の方に申請したところ、“営利目的(?)”の団体のスケッチはお断りすることになった。』 とのこと…。 新宿御苑からも同じような連絡がカルチャースクール各社にあったらしい。...
View Articleデモンストレーション・デー - Demonstration Day -
水曜午後は、横浜画塾デモンストレーションデー。 今日は、「バルールを意識して風景の中の人物を描く」をテーマに、スペイン・カタルーニャのベサルーでスケッチをしている風景を描いてみよう! ストリートビューではこんな感じのロケーション。右に見える木の下で描いた時の写真を下にした。 まずは、遠景の山、橋などの下地を先に描く。人は日陰でかなり暗いので後から描くことにする。...
View Article蘇州で個展 - Solo Exhition in Suzhou -
明日から中国蘇州の明美術館で、私の個展とワークショップが始まる。今、蘇州に向かう途中でこのブログを書いている。過去、中国とアジアの作家の交流展や永山さんとの2人展でもお世話になった。今回は一人ということで、ちょっと緊張気味ではある。 明美術館のWEBの表紙には私の個展の告知が‼️明美術館ホームページの表紙(現在掲載中)...
View Article蘇州、個展初日 - The first day in Suzhow -
いよいよ個展初日。朝食前、ホテルの周りを散歩。一歩踏み出して最初に目に飛び込んできたのがこの光景!CGの合成かと思うような、現実と映画の中の区別がつかなくなったような不思議な景色だ!2年前にはこんなすごい光景はなかったので聞いてみると、1年ほど前にできたとか… 凄すぎる。写真ではなかなか伝わらないなぁ…湖に出るとこんなこんな光景も!後ろに見えるのは“Eastern...
View Article蘇州ワークショップ、2日目。 -Workshop in Suzhou 2-
中国蘇州での個展に合わせたワークショップ2日目は外にスケッチに出かけた。集合予定の8:00になっても美術館スタッフの姿がない。通訳の陳さんが連絡を取ると霧で渋滞が酷いらしい。最近は霧や大気汚染で交通に影響が出る日が多いとのこと。待っている間に美術館周りを散策していると今年の展覧会一覧のボードがあつた。4月の “Yuko"...
View Article水彩と風水 - Watercolor and Feng shui -
中国蘇州での個展とワークショップを終え、無事帰国した。 この中国での6日間で、私なりに得たこと、気づいたことがたくさんあり、とても意義深い滞在となった。 その中の一つ。 水彩画の奥深さに気づかされ、中国の歴史の重みを感じた一件。 今回のワークショップでは、手順、バルール、フォーカルポイントの重要性とともに、ネガティヴペインティングの重要性を強調して進行した。...
View Article中国蘇州で描いた絵5点 - 5 artworks in Suzhou China -
中国蘇州の明美術館主催の個展オープニングとワークショップのため、11月30日~12月5日まで現地に滞在した。 その際、ワークショップで屋外、屋内のデモンストレーションで描いた作品5点をアップしておこうと思う。 ■ワークショップ 1日目初日は時折日差しもさす穏やかな陽気だったので、屋内の予定を美術館の近くの橋を描く授業に変更。これは大正解だった。午後からの雨はその後2日間降り続くことになる…。...
View Articleロケハン 34《キフヌ島》 - Kihnu Estonia -
来年のスケッチツアーの概要が決まってきたので、予告編としてお伝えしたいと思う。 ユーロ圏でも バルト三国 (リトアニア/ラトビア/エストニア) の人気が高まっているらしい。バルト三国(または二国になるかも)には以前から興味はあったが、特に有名なチャームポイントが見えなかった(知らなかった)せいか、なかなか実行に移せなかった。 外務省HPより しかし、いろいろ...
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