私は、音楽でも絵画でも、時代が変わってもその輝きが失せない作品に憧れる。そういう作品は、例外なくオリジナリティがあって自由で商業主義や権威主義に屈服していないように思う。
昨今、政治でも、経済でも、美術でも、音楽でも、“魂売ってまでしがみつく” のが当たり前のようになっている気がするからこそ、“屈しない” 活動は余計にカッコイイ。
私の好きな音楽でいえば、
例えばこんな曲…。
かまやつひろし“ゴロワーズというたばこを吸ったことがあるかい”
ムッシュは、すでに亡くなられた。残念だ。ご冥福をお祈りします。
Monsieur Kamayatsu ♪Have you smoke the GAULOISES?♪
はっぴいえんどは、いつ聞いても本当にかっこいい。
HAPPYEND was cool band in 70s.
プラスチックス “I love you oh no”のカバー曲は、DiorのCFで復活 !
中西俊夫氏もすでに他界された。年齢は私の一つ上。残念でならない。
この映像と選曲はなんだかパルコっぽいと思う。 私がP社にいたら、きっと嫉妬していたに違いない。
音楽つながりで本題に戻ろう。
当時はまだロックが商業ベースに乗る前、言いかえれば何の制約も私利私欲もなく、自分の道を追求できた時代だったと思う。(もちろん、歌謡界、芸能界と言われる“業界”はあっただろうが、ロックは文脈が違っていた。) 反面、メディアが少ないので、それを世に送り出すことは至難の業だからこそ、経済的成功を一義としないで純粋に“いい作品”を作ることだけにエネルギーを費やせた。そうやって濾過され抽出された“本物”は、大ヒットにはならないまでもこうやって目利きには認められていた。本当に“いい時代”だったんだなぁ…。
絵はもっと前から“日本画壇”という権威主義のシステムができあがっていたから、しかるべきルートからしか世に出る術はなかったし、“権威”の担保がない限り世に認められることはなかった。それ故、知られないまま世を去った“天才たち”は星の数ほどいたに違いない。
幸い水彩画は、長い間表舞台に立つことはなく、権威主義や投機の汚泥を被らずに済んできた。○○会や△△連盟もあるが、権威と言うほどではないし。
現在は、インターネットによっていつでもだれでも作品を世に問うことができ、チャンスが確実に開かれている時代になった。
なんとなくの感触だが、
今の日本の水彩画が、70年代のロックの置かれていた状況にとても似ている気がする。
そんなことを思いながら水彩画を描いているのは私だけなのかな…。
何処にも所属せず、勝手気ままに好きな絵を描いていられるインディーズ(独立系)が自由で心地よいと思うよ、心から。
お知らせ(ワークショップと展会)+++++
■2019年 1月11日(金)
NHK文化センター町田教室
『描き過ぎてしまうあなたに!
風景水彩画、どこをどう描かないか』
TEL; 042-726-0112
■2019年1月18日(金)
NHK文化センター 神戸教室
①光の道
②風景の中の人物表現
※②は梅田とは違う絵です。
TEL; 078-360-6198
■2019年1月19日(土)
NHK文化センター 梅田教室
①大グラデーション(空気遠近)
②風景の中の人物表現
※②は神戸とは違う絵です。
TEL; 06-6367-0880
■2019年 1月20日
NHK文化センター 京都教室
風景の中の人物表現
※神戸・梅田とは違う絵です。
TEL; 075-254-8701
■2019年 2月8日(金)
NHK文化センター 横浜ランドマーク教室
雪景色を描く
TEL; 045-224-1110
キャンセル待ち受付中!
■2018年 12月1日(土)~12月16日(日)
笠井一男 水彩画展 in 中国蘇州
KAZUO KASAI WATERCOLOR EXHIBITION
in SUZHOU CHINA
01/December/2018 - 16/December/2018
明美術館(苏州明美术馆)
at Ming Gallery of Art
■好評発売中!
作品集
『ウォッシュから始める水彩風景 劇的に絵が変わる7つの方法』 (グラフィック社刊)
<P38>の “7つのインデックス” を中心にページを繰っていただくとより理解が進むようにできています!
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『ウォッシュから始める水彩風景 劇的に絵が変わる7つの方法』
初めての作品集です。 横浜画塾開講15年の節目に近作を中心に92点の作品(そのうち28点はプロセス説解説付き)をご覧いただけます。