塾長 『水の力を活かして(借りて)描くのが水彩画の面白いところです。』
塾生 『水をうまく調教できないから自分の手(筆)だけで描こうとしてしまう…』
塾長 『それって馬を調教できないから自分が走る、ゴルフクラブが使いこなせないから手で投げる…のと同じじゃないの?』
※ちょっと意地悪とは思ったが…。 (*´з`)
私は、水彩画は、自然の力を味方につけて描くものと肝に銘じている。
自分の手(筆)だけでなんとかしようなんて、
身の程知らずだと思う。
ニジミ、ぼかし、グラデーション…
水彩画特有の調子は水に仕事をしてもらわないとできない。
途中で筆でさわった途端に台無しだ。
神様が仕事をしてくれているのだから、
邪魔してはいけないということだ。
身の程を知って、神様の “いい仕事” のバックアップに回るくらいの謙虚な姿勢が肝要かと。
ところで、
水面や空の表現にはベースのグラデーションが有効だ。
グラデーションさえきれいに入っていれば、ちょっと波と映り込みを入れるだけで“水面”が現れる。
グラデーションは画面を45°以上立てて上から順次流しながらウォッシュするときれいに平らになる。
※拙著 「水彩風景 プロの手順」 P.14 “ウォッシュ”の項参照。
一気に流しながら塗っていくのがコツ。
でも、ほとんどの人がどうやら水(神)の力を信じられないらしく、 “信じる自分の手(筆)” で何度も触って直そうとして不要な筆跡を残しているのをよく見かける。
この国には、“森羅万象”を担当している人もいるくらいだから、自分の手(筆)を過信するくらいかわいいもんだが…。(笑)
お気に入りの川柳を一句。
水彩画
あなたが触ると
汚れます
お粗末さまでした。
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