デモンストレーションデー《紙(神)白》-Demo Day《God's White》-
毎週水曜日はデモンストレーションデー。 今日は受講生からのリクエストでヨットハーバーを描いてみた。 特に何も塗らない紙の白の効果を最大限に引き出し、フォーカルポイントを明確にして描いてみよう。 ロケ地はイタリア・リビエラのサンタ・マルゲリータ・リグレ。ここはポルトフィーノに向かう出航地であり、チンクエテッレへのベースとしても有名なところ。スケッチポイント満載の最高のロケーション! Google...
View Article鳥の目になる《改訂・再掲》 - To be birdseye 《Re-upload》 -
好きなものほど、集中すればするほど、抜け出すのはたいへんだ。 新しくモノを始める時に大きなエネルギーが必要なのと一緒で、モノを中断して“見方”を変えるというのもエネルギーを必要とする作業だと思う。 全体を客観的に把握することは重要なのは間違いない。 部分の集積は全体にはならないので、“鳥の目”は不可欠だと思う。 私は、“鳥の目”になるために、制作途中でいろいろなことをしている。...
View Articleオンラインデモ講座《水面》-On Line Demo《Water surface》-
今日は月に一度のオンライン デモンストレーション講座で、“緊急事態宣言”発出直前の青山のNHK文化センターに行ってきた。 各駅停車に乗ったので座って行けたものの、それでも以前より人の隙間はなかったような・・・。 私は、ワクチン2回目が終わって10日目なので抗体フルスペックではあるが、デルタ株にはあまり効かないらしいので二重マスクで臨んだ。...
View Articleオノマトペ的描写《改訂・再掲》- Onomatopoeic Description -
最近、“見たまま描いてちゃダメでしょ。”ということが多くなってきた。 以前は、「まずは見たまま」と言っていたかもしれない。でも、自分で描いていて“見ていること”と“描いていること”の間にかなりの誤差があることを体感するようになって、無責任に言ってはいけないと思うようになってきた。...
View Article私の 空耳アワーTop3 《改訂・再掲》 - My "SORAMIMI" Top 3 -
週末なので、少し息抜き…。 タモリ倶楽部の“空耳アワー”が好きで、Youtubeなどでほとんどは観ていると思う。 私の、歴代 空耳アワー ベスト3は… No.3マイケル=ジャクソン “スムースクリミナル” No.2ラムステイン “ヘイレイト・ミッシュ” そして、私の歴代 No.1 は? ・ ・ ・ ・ ・ ・...
View Article愛車のメンテナンス 《Maintenance of my bike》
もう10年以上、雨の日以外は自転車通勤をしている。片道2kmちょっとの舗装道路だが港北NT特有の地形でアップダウンがきついので、1日往復4kmはちょうどいい運動かな。 10数年前に始めた時はルイガノのクロスバイクだったが、3年ほど前に今のビアンキ・ミニベロに乗り換えた。 ルイガノ・クロスバイク ビアンキ・ミニベロ...
View Articleテクニックの罠《改訂・再掲》- Trap of technique -
遠近法には、透視図法(線遠近)、空気遠近(大気遠近)、光遠近などがある。中でも、風景画を描く時によく出てくるのが空気遠近法。 一般的には“遠くは薄く青く描く”ということですべてに当てはめているようだが… 私は、そんなに単純なものではないと思っている。 ただ “遠くは薄く”とだけ覚えてしまって、その日の天候、季節、場所を考慮しないでワンパターンになっていないだろうか?...
View ArticleW デモンストレーション デー1《ベニス》- W Demonstration Day 1 -
毎月第2・第4水曜日は午前・午後のダブルデモンストレーション デー。 午前の部 デモ作品 午後の部 デモ作品 《午前の部》 ベネチア・ブラーノ島の静かな運河を描いてみよう!ということで、私が現地で撮った写真を下に描いてみた。 Google ストリートビューで見るとこんなところ。 《Step by Step》 フォーカルポイント(真ん中の船の周辺)を中心に鉛筆下描き。...
View ArticleW デモンストレーション デー2《俯瞰図》- W Demonstration Day 2 -
毎月第2・第4水曜日は午前・午後のダブルデモンストレーション デー。 俯瞰で見たボスニアヘルツェゴビナの世界遺産モスタルのお土産店の並ぶ通りを描いてみよう。 私が現地の屋上カフェ TERASA から撮った写真。 《Step by Step》 パース(遠近法)に気をつけ、最初限度の鉛筆下描き。 ファーストウォッシュはそれぞれの明るいところ。...
View Articleエスキースは大事!《改訂・再掲》- Esquisse is important! -
水彩画愛好家はお金持ちが多いのかな…? ある塾生との会話 塾長 『そんな高価な水彩紙に直接描く前に、クロッキー帳にエスキースを描いて確認した方がいいと思うけど…。』 塾生 『時間がないし、めんどくさいからいいんです。』 塾長 『でも、もし失敗したらどうするの?』 塾生 『消して直しますから。』 塾長 『練ゴムでゴシゴシ消したら紙は痛むし、かえって時間もかかるでしょ?』 塾生...
View Article風景の中の“人影” 《改訂・再掲》 -Human Figure in the Scenery-
私は風景画の中に人物を入れることが好きだし、とても大切なことと思っている。特に街を描く時には人影は必須だ。人のいない街ではあまりに寂しいからね。私が、“人影”に魅かれる理由の一つに、アートディレクター井上嗣也さんの素晴らしい仕事、サントリーオールドのCFとポスター“水がある、氷がある。”(1982年)...
View Article静岡と山梨《改訂・再掲》 -Shizuoka Pre. and Yamanashi Pre.-
日曜日の夜は絵からちょっと離れて、県民性の話。山梨と静岡の違いについて私が思うところを書いてみた。 私は、山梨県甲府市出身だ。 ご存知の通り、山梨県は富士山山頂を県境としその北側に位置する。富士山はいつも背後から陽を受け、黒々とシルエットが美しい。周囲の山々のその先は静岡、長野、そして東京。 私が“逆光好き”なのは、いつもシルエットの富士山を見ていたせいかもしれない…...
View Article水彩と風水《改訂・再掲》- Watercolor and Feng shui -
中国蘇州での個展とワークショップを行った時の話。 あの時点で、ほぼ一年後に新型コロナで世界がこんな状況になるとは夢にも思わなかった… この中国での6日間で、私なりに得たこと、気づいたことがたくさんあり、とても意義深い滞在となった。 その中の一つ。 水彩画の奥深さに気づかされ、中国の歴史の重みを感じた一件。...
View Articleロケハン《ガルダ湖→ヴェニス》- Location Hunting -
当塾の塾生(※65歳以上が多い)に聞く限り、二回目のワクチン接種がだいぶ行き渡ってきたようで、欠席者も減り、教室がなんとなく明るい雰囲気になってきた。 10月末に予定している山形銀山温泉スケッチ旅行も催行決定したと連絡をいただいた。まだ空きはあるようなのでご興味のある方はこちらから。...
View Articleデモンストレーションデー《空港》- Demo Day《Airport》 -
毎週水曜日の午後は、デモンストレーションデー。 今日は、塗り残した白を活かしながら空港で出発準備をしている飛行機をスケール感を意識して描いてみよう。 羽田空港、JALのエプロン(駐機場)。パワーラウンジから撮った写真を下に描いてみた。 《Step by Step》 鉛筆の下描きは、構図と塗り残しの確認。 ファーストウォッシュは塗り残しながら空と地面の下地となる色。 中間トーン →...
View Article質感は反射率しだい《改訂・再掲》 - Texture depends on reflex -
『質感は反射率で90%決まる』 「質感がうまく出せない」という方がいる。私は「質感は反射率」と答える。異論もあるかとは思うが、私はあえて“反射率”で質感は表わせると断言することにしている。 金属器は磨くと鏡のよう。周りがいいろいろ映っている。ガラスは映りこみと後ろのもの(透明感)が両方見える。...
View Article日本、ガラパゴス水彩《改訂・再掲》-Japanese stagnated watercolor-
日本人の水彩画に対するイメージは、未だにかなり偏向しているように思う。 その要因であり、日本の水彩画の偏向を決定付けたと思われる大きな理由が二つあるように思っている。 ○ 『水彩画は線画に淡彩』という誤解に基づく洗脳。 ○ 『水で溶かせば水彩』というカテゴリーの拡大解釈。 これらによって日本の水彩画は世界的“進化”から遅れをとったのかもしれない。 いったい、いつから日本の水彩は...
View Article絵の傾向と対策⁉《改訂・再掲》 - Trends and measure for Art? -
“良い作品”と一言で言っても人それぞれ、基準などを見つけようとするのは愚の骨頂という気もするが、承知の上で勝手に書いてみたいと思う。 良い作品 ≠ うまい作品 良い作品 ≠ 美しい作品 良い作品 ≠ 高価な作品 良い作品 ≠ 有名な作品 良い作品 ≠ 有名作家の作品 良い作品 ≠ 受賞作品 … あれれ?本当に基準などない気がしてきた。...
View Article第12回 横浜画塾展 進捗1 -Progress of Students Exhibition-
2021年9月28日(火)~10月4日(月)、横浜市民ギャラリーあざみ野の1F/2F全面を使って、教室展 “第12回 横浜画塾展”開催を予定している。 近年は1年半ごとに行ってきたが、今回は2019年4月以来の開催となる。 参考までに前回の記事と動画をご参照いただきたい。【関連記事】明日から画塾展!...
View Article芸術に命を懸ける?《改定・再掲》-Give your life to art?-
一つの作品にどう立ち向かうか。 例えば、『作品は“私”のすべてなので、一点に全魂を投入すべし。』 を前提とするか、 『作品は“私”の一部で、一点では“私”を表現することは難しい。』 を前提にするかによって作風も変わってくると思う。※ 『作品は“私”を表現するものではない。』 という考えもあるが、それを思うのも“私”なのでネグる。...
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