横浜画塾は6月1日(月)より 新たなカリキュラムで再開する予定です。
※詳細については、追ってご連絡します。
しばしば絵の表現スキルについて “通説” を耳にすることがある。
絵画教室や通信教育などのサイトでよく見かける “例のヤツ” だ。絵画通を気取って自慢げにこの類の “通説” を語る人も多い。
例えば、
●縦のタッチは奥行き、横のタッチは広がり。
●赤は前進色、青は後退色。
●黄金分割は完全美。
●三分割法で構図が安定。
●視線は “Zの法則” で動く。
●絵を始めるならまずデッサンから。
●鉛筆デッサンはクロスハッチングで描く。
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わたしは天邪鬼なので、この手の “通説” と言われる “決めつけ” は無視するようにしている。
なぜなら、これら “通説” はすべて後付けの理論だから。
“教えるテクニック” としての “便宜上” の理屈付けということ。
こんな“通説” に振り回されて自分の感覚を磨かないのは、絵を描くうえで最も障害になる事だと思う。
絵の “良し悪し” は多数決でも統計学でもマーケティングでも経済学でも心理学でもなく、個の意識の高さ(抽象度)が最優先されるべきだと思っている。
“常識” や “通説” を優位に考えて個の意識を迎合させるという事は、ただの “ふつう” になっていくという事だと思う。
“美しさ” の基準は人それぞれであり、“多くの人が共感する” 事とは直結しない。
“通説” だから正しいとは限らないし、“私見(個人的感覚)” だから間違いだとは言えない。
“通説” を自分の価値の基準にしてしまったら、“己” を捨てることと同義ではないのかな。
“抽象度”を高く保つにためには、“通説” に従うのではなく、そういう “決め付け” に疑いを持って検証して自らの見解を再確認すべきだと思う。
私が学生時代に沢山の “突出した人たち” と会って学んだこと…
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