絵を描いていると、一般的な常識 = “フツウ”がつまらないと感じる時がある。何かが欠如したり過剰だったりすると俄然面白くなったり…。
例えば身近なところでは、 プリンタのインクがなくなったとき、予想外の面白い写真が出てきたりして驚いた経験は、だれでもあるだろう?
特に黒インクがなくなった時、陰(影)の部分が白く抜けてしまって、まるでマン・レイのソラリゼーション効果のようになったりすると、うれしくてしばらくインク交換ししないでそのままにしてしまう。
マン・レイ ソラリゼーション効果
ギターの弦は6本、ウクレレやベースは4本と決まっているが、1本だからこそこんなにスゴイ音楽がうまれたりする!
以前行ったキューバも同じだと思う。物品も情報も確実に不足していて、明らかに不便な状況だが、だからこその時空が存在していて人もとても明るく元気! また行きたい街の筆頭!
交通渋滞の当事者には絶対なりたくないが、
ここまで来ると過剰さが美しい。
蓮コラ(ハスコラ)ってご存じだろうか?
【閲覧注意】 子供の頃、粘土に鉛筆でブツブツたくさん穴をあけるとゾワゾワしなかっただろうか? あれのこと! この過剰さも、美術的にはなにか触発されるものがある。
草間弥生さん自身も作品も“過剰”のパワーにあふれている。
“フツウ”に甘んじることなく、足りなかったり過剰だったりという状況を楽しむ感性を持ち続けたい。
同時に表裏の関係で、ありふれた“フツウ”のコト・モノ・ヒトを何倍も楽しめる目が持てるのが“絵を描くこと”の魅力でもあると思っている。
“均衡”から力は生まれない。
“過剰” や “不足” は、
創造のエネルギー源だと思う。
お知らせ
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++
■バルト スケッチツアー 募集中!
7月2日(火)~7月11日(木)の10日間、
ユッタリ世界遺産の街でスケッチに没頭しよう!
お問い合わせ; ㈱トラベルプラン 担当 田中
TEL; 03-3561-5050
■2019年4月2日(火)~4月8日(月)
第11回 横浜画塾展 (教室展)
~新たな時代に臨む大水彩画展~
■2019年4月18日(木)~4月24日(水)
笠井一男 水彩画展
―新しい時代へー(個展)
書籍のお知らせ
++++++++++++++++++++++++++++++
■好評発売中!
作品集
『ウォッシュから始める水彩風景 劇的に絵が変わる7つの方法』 (グラフィック社刊)
<P38>の “7つのインデックス” を中心にページを繰っていただくとより理解が進むようにできています!
👇クリック
『ウォッシュから始める水彩風景 劇的に絵が変わる7つの方法』
初めての作品集です。 横浜画塾開講15年の節目に近作を中心に92点の作品(そのうち28点はプロセス説解説付き)をご覧いただけます。
■好評発売中
(グラフィック社刊)
B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)
■好評発売中!
(グラフィック社刊)
B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)