“塗り重ね”と“鮮度”《改訂・再掲》 -"Layers" and "Freshness"-
新緑が美しい季節。 鮮やかなグリーンを、“鮮度”に注目して描くためのコツ。 これは、透明水彩画のついて重要な要素と考えている。 実は同じ内容を紅葉の時も書いているので、ご記憶の方の多いだろう。 透明水彩絵の具の特性から、深緑(新緑)でも同じことがいえる。 塾長の一言『透明水彩画は、薄い色を重ねて濃くする絵ではない』...
View Article残酷な水彩画《改訂・再掲》 - Watercolor is cruel! -
油絵をやっていた方から、 『画材は違っても見方・手順・描き方は同じですよね?』 と聞かれたので、再掲しておこう。 油絵やアクリル画はとても優しいと思う。 “優しい”というのは“簡単”という意味ではなく、画材が描き手に猶予を与えてくれるという意味で水彩画より“優しい”と思うのだ。 水彩画(透明水彩の場合)は、画材が描き手にいろいろな要求をしてくる。...
View Article水彩静物基礎講座、開講 -Watercolor Stilllife Class-
毎月第1・第3火曜日の午前中(9:30~12:00)、静物画の基礎講座を新規開設し、今日からスタートした。 先週体験講座を行い、今日から 3ヶ月(6回) を一単位として、透明水彩絵の具を知るところから始まり、静物画についての基本的な見方・考え方・表現の仕方などをデモンストレーションを交えながら実技を通して学んでいただく講座。...
View Article都筑中央公園のアジサイ-Hydrangea in the Park-
当塾から30秒で行ける都筑中央公園の奥に、紫陽花のきれいなスポットがある。 都筑中央公園 ばじょうじ谷戸 今朝、通勤途中に寄ってみたら、まだ満開とは言えないが、見ごろ間近というタイミング! まだ7分咲きだが、そこは絵だから増やすも減らすも自由自在 ( ´艸`) ガクアジサイもきれいに色づいていた。 その前にある小さな棚田は田植えが終わったばかりで水面に周辺の樹々が映っていた。...
View Articleデモンストレーションデー《十和田神社》-Demo Day《Serene S-
毎月第1・第3水曜日の午後は、デモンストレーションデー。遅ればせながら今週水曜日午後のデモ講座の記事です。 今日は、新緑の中に佇む霊気漂う十和田神社を描いてみよう。 Google ストリートビューではこの辺り。 私が現地で撮った写真 《Step by Step》 鉛筆下描きは最小限度。 ファーストウォッシュは濃い黄緑。明るいからといって薄い黄緑では新緑にならない。...
View Article青山でワークショップ《雨のパリ》-Workshop in Tokyo-
毎月第2金曜日はNHK文化センター青山教室のワークショップ。 今日は、梅雨入りということで、『雨・霞・反射』をテーマに、雨に咽ぶエッフェル塔が見えるパリの街角を描いてみよう。 Google ストリートビューでは描いた場所に行けないようだ。7区のカフェ リクルートメントの前。コマーシャルなどにも登場する有名なスポット。 現場では途中まで描いた所で雨に降られびしょびしょに…。...
View Article“見たまま”でいいのか?《改訂・再掲》 - Paint as you look? -
※ これは2015年に書いた記事だけど、今も基本は変わっていないので、少し付け足しながら再掲しておく。 よくカルチャーセンターや個展に来てくれた方々から 『陰の中にこういう色が見えるんですか?』 『この空の色は本当にこういう色だったんですか?』 と聞かれる。 場合によるが、おおむね答えは『ノー!』 だ。 見えなくても、『こんな色があったらきれいだろうな。』...
View Articleオノマトペ的描写《改訂・再掲》- Onomatopoeic Description -
昨日も “見たまま描いてちゃダメでしょ。”という記事を再掲した。 以前は、「まずは見たまま」と言っていたかもしれない。でも、自分で描いていて“見ていること”と“描いていること”の間にかなりの誤差があることを体感するようになって、無責任に言ってはいけないと思うようになってきた。...
View Articleスケッチ旅行計画中!-Plan of Sketch trip in Asia-
約3年半の“Inner Journy(内なる旅路)”を終え、やっと外に目を見ける時が来たようだ。 2019年10月、おやじ8人パリ スケッチ旅行以降、国内のスケッチは合間をみて行ってはいたものの、さすがに海外は自重していた。 特に、団体のスケッチ旅行はシニア層も多く、規制が解除された今でも旅行会社が慎重姿勢になるのも無理はない。...
View ArticleWデモンストレーションデー1《水溜り》-W Demo Day 1《Puddle》-
毎月第2・第4水曜日は、午前・午後のWデモンストレーションデー。 午前の部 デモンストレーション作品 午後の部 デモンストレーション作品 《午前の部》 画塾から徒歩10分ほどの心行寺の前の“ささぶねの道”に大きな水溜りがあり、新緑が映り込んできれいだったので、反射の表現についてお話ししながら描いてみた。 ※ Googleストリートビューでは現場にはたどり着けないようだ。...
View ArticleWデモンストレーションデー2《橋》-W Demo Day 2《Bridge》-
毎月第2・第4水曜日は、午前・午後のWデモンストレーションデー。 午前の部 デモンストレーション作品 午後の部 デモンストレーション作品 《午後の部》 午後の部は、パリのシテ島からカルチェラタン方面を向いて 朝日の当たるサンミッシェル橋を描いてみよう。 Googleストリートビューではこの辺り 私が現地で撮った写真。赤枠でキャプチャーしてみた。 《Step by...
View Article梅雨の晴れ間 - Break in the rainy season -
昨日雨で自転車を画塾に置いてバスで帰ったので、今日は家から歩くことにした。 ドア・トゥ・ドアで速足で約20分、アップダウンもあってちょうどいい運動になる。消費カロリー的には自転車と どっちがいいんだろう? 朝から青空が広がり、特に雨上がりの今日は、鮮やかな緑が美しく、それらが水たまりに映って倍増だ。 全行程のほぼ半分が公園なので、この季節は新緑が最高!特にこんな日は、どこを向いても絵にしたくなる👍...
View Article最強の絵の具 新緑《改訂・再掲》 -Best Pigments for Fresh Green-
梅雨時、雨の後の緑はひときわ美しい! この新緑の魅力を何とか表現できないものかと、色々な”緑”を試したがどうもしっくりこない。 試行錯誤の後、混色によって“「これだ!」と思う色ができるようになった。しかも季節、時間、光や木の種類など様々な色にアジャストできる絵の具の混色も可能になった。 ということで、 光り輝く新緑を描く上で、私が愛用する最強の【極秘】絵の具をご紹介しよう!(笑)...
View Article濡れてる間に描く⁉️《改訂・再掲》 - Paint during dumping!? -
以前、乾燥したところで水彩画を描くにはスピードが必要かもしれないという話をした。 それは、場合によっては乾く前(濡れている間)にやるべきことがたくさんあるということだ。 私なりにかなりビシャビシャで描いた作品。描く前に濡らし、さらにスプレー(霧吹き)を多用してやってみた。雨の風景にはもってこいかも。 海外にはビシャビシャで描く作家がたくさんいる!...
View Article晴れと曇り《改訂・再掲》- Light and Shade -
皆さんに、一つ質問。 明るい(光が当たる)ところは薄く描く(水が多い)? 暗い(陰になる)ところは濃く描く(水が少ない)? 私は必ずしもそうは思わない。 というより全く逆の場合が多いと思う。 晴れの日と、曇りの日を考えてみてほしい。 ご承知の通り、“晴れ”は太陽が雲にさえぎられることなく、地上に光が直接あたった状態。...
View Article忖度画⁉www《改訂・再掲》 - Compromise artwork!? lol -
“良い作品”と一言で言っても人それぞれ、基準などを見つけようとするのは愚の骨頂という気もするが、承知の上で勝手に書いてみたいと思う。 良い作品 ≠ うまい作品 良い作品 ≠ 美しい作品 良い作品 ≠ 高価な作品 良い作品 ≠ 有名な作品 良い作品 ≠ 有名作家の作品 良い作品 ≠ 受賞作品 … あれれ?本当に基準などない気がしてきた。...
View Articleデモンストレーションデー《鳥居》-Demo Day (Torii Gate Barrier)-
毎週第1・第3水曜日の午後は、デモンストレーションデー。 今回は先日スケッチ旅行で行ってきた十和田湖のほとりにある十和田神社の鳥居から 霊気漂う参道を望む景色を描いてみよう。 十和田神社 参道 私が現地で撮った写真。力強い樹々に囲まれた参道の向こうに本殿がある。雰囲気のある参道が深遠な世界に誘っているようだ。 《Step by...
View Article魂 売ってまで?《改訂・再掲》-even at the cost of your soul?-
私は、音楽でも絵画でも、時代が変わってもその輝きが失せない作品に憧れる。 そういう作品は、例外なくオリジナリティがあって自由で商業主義や権威主義に屈服していないように思う。 昨今、政治でも、経済でも、美術でも、音楽でも、“魂売ってまでしがみつく” のが当たり前のご時世だからこそ、 “屈しない” 活動は余計にカッコイイ。 私の好きな音楽でいえば、例えばこんな人…。 かまやつひろし...
View Article写真を下に描くこと《改訂・再掲》- Painting based on a photo -
梅雨の晴れ間にスケッチに行くのはとてもいい気分。でも、憂鬱な天気が続くと 屋内で過去に旅先で撮った写真を下に描いてみようなんて時もあると思う。 私は基本的には現場で描くのが好きだし、本来そうあるべきだと思う。 ポルトガル、リスボンの坂の上からトラム越しに海を望む (Oct/2018) パリ・モンマルトルの坂の下からサクレクール寺院を望む(Oct/2019)...
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