スケッチが雨で中止なので... -Sketch canceled due to rain...-
今日はスケッチに出かける予定だったが、この雨で中止はやむおえない。 替わりにモデルさんにアトリエに来ていただいて、“スケッチする人”に扮してもらって描くことになった。 私はいつもと手法を少し変えて、ステッドラー社さんから頂いた(実は娘の勤務先)溶ける色鉛筆(カラト アクェレル水彩色鉛筆)と透明水彩のミックスで描いてみた。...
View Article写真か? 現場か?《改訂・再掲》 - Photo? or Plein air? -
私は現場主義ほどではないが、現場で描くことがとても好きだ。10月~11月にかけてのスケッチは特に快適で最高! リーガ(ラトビア)にて Paris にて Cuba Havana にて Dubrovnikにて 一方で、写真を参考にして描くことだってもちろんある。教室でのデモンストレーションとか、現場で描くのが難しい時とか。 そういう時は、写真は“写し取る”ために使うのではなく...
View Article“みる”ということ《加筆・再掲》 - What a Obsarvation"? -
以前、NHKのテレビ番組「脳と心」で知った岩下哲士という画家の絵は、私にとってとても刺激的で考えさせられるきっかけにもなった。 動画内に登場する 脳に障害を持つ画家 岩下哲士氏の作品 彼は「触ることで“みる”」らしい。触れないモノは絵に描いても生気が宿らないようだ。改めて“みる”ということを考え直させられる…。 分かっていたつもりだが…。...
View Article第12回 横浜画塾展 全作品公開! - All Works Released ! -
当塾教室展 『第12回 横浜画塾展』が終了して一週間が経過した。 おかげさまで、たくさんの方々にご来場いただき、ご好評をいただいた塾生たちの果実(全作品)を できるだけ多くの方々に見ていただきたいと思い、動画で公開することにした。 ※ Part2(2F)の動画の末尾に、自己紹介として添付した「仮想自画像“モテ期”」(ハガキ大) も公開しているのでそちらもご高覧いただきたい。...
View Article猿橋、スケッチ最適❗️ -Saruhashi, perfect for sketching❗️-
急に思い立って、ロケハン、スケッチ、取材を兼ねて、日本三奇橋の一つ、山梨の猿橋に行って来た。 以前から一度描いてみたいと思っていたところでもあり、11月12日からの山梨県甲州市での個展に向けての取材スケッチという意味もある。 高尾から各駅停車で30分そこそこ。意外と近い!...
View Article見たまま描く?《改訂・再掲》- Should I just copy the object? -
企、謀、略、策、詐、欺・・・ あまりいいイメージのない漢字。 実生活でこういう言葉が出るときは大概ネガティブな話題が多いので、関わりになりたくない。 でも、フィールドを水彩画(表現行為全般にも言えるが)に限ってみると、とても重要なキーワードになったりする。 以前も“ただ見て描けばいいってもんじゃない”という記事を書いた。...
View ArticleWでモンストレーションデー 1《橋と紅葉》- W Demonstration Day 1 -
毎月第2・第4水曜日は、午前・午後の2部形式のデモンストレーション講座。先日ロケハン+スケッチ取材で行った山梨の猿橋を描いてみた。現地はまだまだ紅葉には程遠いが、想像(創造)で赤く染まる渓谷と猿橋を描いてみよう! 午前の部 デモンストレーション作品 午後の部 デモンストレーション作品 《午前の部》 Google...
View ArticleWでモンストレーションデー 2《橋と紅葉》- W Demonstration Day 2 -
毎月第2・第4水曜日は、午前・午後の2部形式のデモンストレーション講座。先日ロケハン+スケッチ取材で行った山梨の猿橋を描いてみた。現地はまだまだ紅葉には程遠いが、想像(創造)で赤く染まる渓谷と猿橋を描いてみよう! 午前の部 デモンストレーション作品 午後の部 デモンストレーション作品 《午後の部》...
View Article青山で動画収録と対面講座 - Recording and lecture in Aoyama -
毎月第2金曜日は、NHK文化センター青山教室でオンデマンド用の動画撮影(午前)と、リアルデモンストレーション講座。 《午前》 オンデマンド動画収録 昨年秋にスケッチに行った時に撮った写真。港北ニュータウン浄心寺近くの遊歩道。 7本目の収録 私もスタッフもだいぶ慣れてきてスムーズに進行! Demonstration for on-demand footage“Late Autumn Day...
View Article絵描き? 営業マン? - Artist? or Business man? -
世界中の観光地では、どこに行っても必ずと言っていいほどその地の風景画や民族衣装を着た人物画などを売っている土産物店が軒を連ねる。 レベルはマチマチで、技法(画材)もさまざま。しかし、残念ながら、未だかつてその手の絵を「いいな!」と思った記憶がない。 その理由は私なりになんとなく察しはついているものの、深く考えたこともなく言葉にしたこともなかった。...
View Articleえっ!? 水彩画は簡単?《改訂・再掲》 - Is watercolor easy? -
とても重要なことだと思うので、何度でも…。水彩画は、描けば描くほどとても難しい表現方法だということを確信している。 だから、私は “水彩画は簡単だ!” などと迂闊には言えない。 かつて確かに私も、『本当は簡単』 とか、『これさえマスターすれば、水彩画は難しくはない!』 と限定的に言ってきた。 申し訳ないが、この裏側には常に “そんなに甘くないっすよ”...
View Articleテクニックを超えて《改訂・再掲》- Beyond the Technique -
水彩画を描くにあたっての立ち向かい方、心構えについて日本と海外の違いを、私なりの偏見も込めて書いてみたいと思う。 特に、省略・単純化(≒抽象度)について大きな違いがあると思う。 日本人は、 『それは、ちゃんと描けるようになってからの話。 まだまだそのレベルではない。』 というようなことを、教える側も、学ぶ側も信じ切っているように思えてならない。...
View Article3年前の今日、パリにいた件 -We had been in Paris 3 years ago-
ちょうど3年前の今日、私はおやじ8人でパリにいた。それ以来、海外には行っていない…。 酔った勢いであっという間に決まったパリスケッチ旅行。今思えば、その後のコロナ禍を予知したような、皆の想いが瞬間的にシンクロした決断だった。 しかも、迫りくる台風を押しての奇跡的なフライトというおまけもついて、記憶に残る旅となった。 【関連記事】巨大台風の中、巴里へ以下、当時のブログの再掲...
View Articleデモンストレーションデー《リスボン 》-Demonstration Day《Lisbon》-
毎月第1・第3水曜日の午後はデモンストレーション・デー。 今日は秋のポルトガル・リスボンの、色づいた葉が逆光に輝く のんびりした教会前の広場を描いてみよう。 Googleストリートビュー ではこんな所 私が現地で撮った写真 10月中旬なので葉はまだ青々していたが、日は傾き秋の気配。光が透過した葉を黄色に変えて、秋の陽射しを表わしてみよう。 《Step by Step》...
View Article見たまま描くの?《改訂・再掲》- Don't copy what you see -
“観たまま描く” と “よく観て描く” は、 別次元! 目から入った“光学的な像”を情緒や記憶をスルーして(脳を通らず) いきなり運動神経に移行し、時間をかけて画面に網膜の残像として記録していくのは、いわば“ロボット”のような仕組みと言えるだろう。私は、“光学的”、“網膜的”、“ロボット的” な絵に興味はない。 巨匠、チャールズリードも言っている。訳;...
View Article雰囲気のある絵を描くために《改訂・再掲》- What is the atmosphere? -
“雰囲気” について考えてみた。 “雰囲気を描く”ことを、とても難しいことのように言う方が多い。私が思うに、日本人(中国人も?)にとって“気”という言葉の持つ意味があまりに広くて強くてあいまいなことに起因しているのではないかと思う。 実はもっと簡単に考えていいのではないか、と。...
View Article答えがないから面白い《改訂・再掲》-Interesting because no answer-
よく 講習の中で、 『どこまで描けばいいんでしょう。』 『どこで止めればいいんでしょう。』 という質問がある。 どちらも表裏一体の、同じ悩みだと思う。 私は、『止め時の決定も個性のうち。』 とだけ答えた。 ちょっと突き放した物言いのようだが、とことん描き込みたい人、サラッと軽やかに仕上げたい人、それはその人の本質的な志向性を表す部分でもあって、私ごときが決められるものではない。...
View Article故郷山梨で個展開催!-Solo exhibition in my birthplace-
故郷、山梨での初個展開催。 11月12日(土)14:00 ~ 11月18日(金) 山梨県甲州市塩山のギャラリー・パーシモンで個展を開催します。 実家は甲府ですが、縁あって養蚕農家だったオーナーがご自分の敷地内に建てたギャラリーにお誘いいただき実現しました。...
View Article水彩画的 富士山の作り方《改訂・再掲》 - How to make the mountain -
水彩画は“引き算”というのを聞いたことがある。 いわさきちひろさんの世阿弥『風姿花伝』からの“惜(せき)墨(ぼく)” “捨(すて)技(わざ)” の引用で、私も“引き算”の意味が少し確認できた気がする。 例えば、砂場に富士山を作る場面を想像してみてほしい。 通常であれば、砂を集めて積み上げて、どんどん高くしていくだろう。 つまり、常に“頂上”に砂を積み上げていくわけだから、“頂上”...
View Article神様の仕事!《改訂・再掲》- Don't disturb Gods work! -
透明水彩画の魅力は色々あるが、水と絵の具が紙の上で動いて自分の力(腕前)以上の効果を生み出してくれる点は特筆すべき特徴だと思う。 以前も書いたが、ある面積を塗るにあたり、塗り終わったら絵の具が無くなっているようでは少な過ぎるのだ。(下記【関連記事】参照) “水と絵の具に仕事をしてもらう”ということは、絵の具が描き手の意思とはシンクロしない(思い通りにならない)ということでもある。...
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