紙の上で動く絵の具《改訂・再掲》-Pigments moving on paper-
今まで“水の力”の活かし方などについて書いてきた。なぜ私が “水使い” を重要と考えているかをまとめておきたいと思う。 大前提として、絵は筆で描くものと決めつけているような人が多いが… 私は、基本的に何を使って描いても“結果オーライ”を前提に・・・というか、いい結果を導き出すためには手段を選ばないつもりでいる。...
View Articleデモンストレーションデー《回廊》-Demo Day《Corridor》-
毎週水曜日の午後はデモンストレーションデー。 明暗を強く意識しながら、回廊でおしゃべりする人たちにフォーカスして、陽気なハバナの街角を描いてみよう。 Googleストリートビューでは回廊の中には入れないようだ。共産圏では自由に観ることができないことが多い。 私が現地で撮った写真。赤枠で切り取ってみた。 《Step by Step》...
View Articleリアル銀河鉄道、見たい!- Real Galaxy Express! -
遅ればせながら、先週初めて知ったスターリンク。最初はAIによる作り物の映像かと思った。 でも、垂直に下りてくるロケットも実現してしまうイーロン・マスク氏の仕業と聞いて、なぜか納得してしまった。 彼のことは好き嫌い、賛否、色々あるとは思うが、やってることは間違いなく私の想像を超えている。 これって、まさに“リアル銀河鉄道”!...
View Article青山でワークショップ《街・人・車》- Workshop in Aoyama -
毎月第2金曜日はNHK文化センター青山教室のワークショップ。 今回は “街・人・車” を題材に、対比関係としての明暗に注目して、パリ・サンミッシェル広場の交差点を描いてみた。 私が現地で撮った写真。赤枠でキャプチャリングした。 《Step by Step》 鉛筆下描きは最小限度。 ファーストウォッシュできぎと道路の“明るい所”の色を入れておく。...
View Article正しい構図!? 《改訂・再掲》- Correct Composition? -
「 構図に正解はない」とたびたび書いてきた。 “正しい構図”があると思ってしまうと、自分の描きたい対象をその構図に無理やり押し込めて描くことになり、“自分らしさ”が薄まってしまう気がする。 絵は、自らの“企み”や“企て”を実現するところに醍醐味があると思う。 そのために構図、色、様々な演出等々、最善を尽くして取り組むのではないだろうか。 ※参考 1 ※参考 2 ※参考 3 しばしば...
View Article水張り、大好き!《改訂・再掲》 - Love stretching the paper! -
水彩画はたくさんの水を使う。 紙は水を含むと伸びるので、どうしてもヨレヨレと波打ってしまいがちだ。それを防止して平らな画面のまま描くためには、水張りする必要がある。 私は、水張りがとても好きだ。 絵を描き始める前に気持ちを整え、盛り上げるためにはとてもいい時間。 ちょうど書道の墨を磨る時間に似ているかもしれない。...
View Article911 が私の人生を変えた -911 changed my life-
毎年9月11日に掲載している記事です。あの時と全く変わらぬ気持ちなので、自己確認の意味もあり、そのまま毎年掲載し続けています。 9・11から今日で22年。思った通り、あれから世界は確実に不吉な方向に舵を切った… このナショジオの映像は、今まで見たことのないものがたくさん記録されている。スマホもまだ普及していない時代に、こんな状況を撮影していた映像が大量にあったことに驚愕する。...
View Articleイイカゲンに、テキトウに!《改訂・再掲》 - Lazy and easy -
故・篠田桃紅さん曰く「時間でもお金でも、用だけをきっちり済ませる人生は、1+1=2の人生です。無駄のある人生は、1+1を10にも20にもすることができます。」 著書「百三歳になってわかったこと」より “無駄”は大事。 同じくらい “イイカゲン”、“テキトウ”も大事だと思う。...
View ArticleW デモンストレーション デーⅠ《紅葉》 -W Demonstration Day Ⅰ-
毎月第2・第4水曜日は、午前・午後のWデモンストレーションデー。 午前の部 デモンストレーション作品 午後の部 デモンストレーション作品 《午前の部》 都筑区の遊歩道“ささぶねの道”、御影橋の下あたりは、港北NT の遊歩道の中でもひときわ紅葉のきれいな所。鮮やかな黄色と赤を一番先に入れてから、それらを活かしながら進めていこう!...
View ArticleWデモンストレーションデー 2《炉ばた》- W Demo Day 2 -
毎月第2・第4水曜日は、午前・午後のWデモンストレーションデー。 午前の部 デモンストレーション作品 午後の部 デモンストレーション作品 《午後の部》 今週は、午前・午後とも紅葉を描こうと準備していたが、一応第二候補としてコロナ前に行った釧路の炉端焼き発祥の店もなんとなく用意していた。...
View Article塗り絵じゃないから《改訂・再掲》-Watercolor isn't coloring book-
ニジミ・ボカシを生かした水彩画に憧れて… しっかり輪郭を描き終わってから、塗り絵のように順番ににじませたりぼかしたりして塗っていく方を見かけるが… ちょっと違う気がする。 私は、ニジミ・ボカシ・グラデーションはファーストウォッシュ(一回目の下地)の時に施しておくものだと思う。 そして、 一回目の色を最後まで塗り残して、要所要所で活かすのがコツだと思う。...
View Article色の層と鮮度《改訂・再掲》- Layer of color vs freshness -
私が考える透明水彩絵の具の “色の4要素” ●明度●彩度●色相 +●鮮度 ++++++++++++++++++++++++++++++++手をかけて 時間をかけて 鮮度下げ 透明水彩は描き過ぎるとドロドロになる危険性がある。 私は、できるだけ少ない筆数で最も効果的な結果を狙う "ルースペインティング"を私の水彩画の優先スキルと思っている。...
View Article「悪達者」症候群 《改訂・再掲》 - Skill lacking taste -
過去に何度も掲載している記事ではあるが、(似非)指導者に限ってこのタイプが多いので、騙されないことを切に願って再掲しておこうと思う。 “悪達者(わるだっしゃ)”という言葉がある。悪達者(わるだっしゃ)の意味 - goo国語辞書悪達者(わるだっしゃ)とは。意味や解説、類語。[名・形動]芸能など、巧みではあるが実質・内容が伴わないこと。また、その人や、そのさま。「悪達者な子役」 -...
View Article神様の仕事!《改訂・再掲》- Don't disturb Gods work! -
今日の水彩静物基礎クラスでもこの話題になったので、改めて掲載しておこうと思う。 透明水彩画の魅力は色々あるが、水と絵の具が紙の上で動いて自分の力(腕前)以上の効果を生み出してくれる点は特筆すべき特徴だと思う。 以前も書いたが、ある面積を塗るにあたり、塗り終わったら絵の具が無くなっているようでは少な過ぎるのだ。(下記【関連記事】参照)...
View Articleデモンストレーション デー《ベニス》-Demonstration Day《Venice》-
毎週水曜日の午後はデモンストレーションデー。 久々にベニスの運河から見た橋と両側から迫る建物、そしてそれらが映り込む水面を明暗の対比を意識しながら描いてみよう。 Googleストリートビューではこの辺り。 私が現地で撮った写真。 《Step by Step》 鉛筆下描きは最小限度。 ファーストウォッシュで「光の道」を抽出しておく。 徐々に暗部・細部を入れていく。...
View Articleベトナム スケッチツアーのお誘い《改訂・再掲》- Abroad sketch holiday -
キャンセルが出ましたので、再度お知らせします。 世界が徐々に動き出し、ようやく日本も世界に目を向ける機運になってきた今日この頃、しばらくお休みしていた海外スケッチ旅行を再開する準備が整ったので、ご紹介(お誘い)したいと思う。...
View Article渋谷でワークショップ《紅葉1》- Workshop in Shibuya 1-
毎月第4金曜日は渋谷ファッション&アート専門学校の公開講座。 今回は、午前・午後ともに“紅葉” をテーマに水の力を活かしたウォッシュ、すべてを決定づけるとさえ言えるファーストウォッシュ、色の鮮度を保つネガティヴペインティングの技法を意識しながら一気に描いてみよう。 午前の部 デモンストレーション作品 午後の部 デモンストレーション作品...
View Article渋谷でワークショップ《紅葉2》- Workshop in Shibuya 2-
毎月第4金曜日は渋谷ファッション&アート専門学校の公開講座。 今回は、午前・午後ともに“紅葉” をテーマに水の力を活かしたウォッシュ、すべてを決定づけるとさえ言えるファーストウォッシュ、色の鮮度を保つネガティヴペインティングの技法を意識しながら一気に描いてみよう。 午前の部 でモンストレーション作品 午後の部 でモンストレーション作品 《午後の部》...
View Article前半大胆に、後半慎重に!《改訂・再掲》-Boldly start, carefully end-
なにごとも、最初は慎重にスタートして徐々に回転数を上げて行く…。 これは スポーツでも、楽曲でも、車のエンジンでも、人間関係でも、映画や小説や漫才でもなんでもだいたい共通していることのように思う。 だから、水彩画も、真っ白な紙にいきなり濃い色を塗るというのは控えて、最初は薄い色を慎重に塗る? 本当にそれでいいのかな? 透明水彩絵具は、...
View Article水彩画家が謙虚な理由《改訂・再掲》-Why watercolor artists humble-
水彩画を描く者、 謙虚な人が多い気がする。それは、謙虚にならざるを得ないいくつかの理由があるからだと思う。 最初に断わっておくが、私はほとんど無宗教だ。 私は、「水彩画は、自然への敗北宣言をしてから始めるべきだ」と思っている。 自然の現象を生かしながら描いてこそ水彩画 と思うから。 往々にして、描いている過程で 『思い通りにならない』 『こんなはずじゃなかった』...
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