ロケハン28 - Pier & Bridge -
橋や桟橋は、絵のモチーフとして憧れるテーマの一つです。今まで、プラハのカレル橋、パリのポンヌフやポンデザール、ニューヨークのクィーンズボロ橋、東京日本橋、ベサルーの石橋、東京天空橋の桟橋等を描きました。 みんなとても個性的で、歴史や背景がさらに魅力を裏付けてくれます。また、その姿にはなにかエキゾティックな雰囲気があるところにも魅かれます。 橋や桟橋にまつわる映画や小説も多いですね。 パリ・ポンヌフ...
View Articleデモンストレーションデー - Demonstration Day -
毎週水曜日(午後)は、横浜画塾のデモンストレーション・デー。 今日は、明暗を意識して夕方の長い影が伸びる街を描いていただきました。 テーマは“バルール”と“ネガティブシェイプ”の効果。テクニックは、ウォッシュ、塗り残し、ドライブラシなど。 先月滞在したスペイン・カタルーニャのカダケスの中心部。夕食前7時すぐでもまだ明るく長い影が印象的でした。...
View Articleテクニックの罠 - Trap of technique -
遠近法には、透視図法(線遠近)、空気遠近(大気遠近)、光遠近などがあります。中でも、風景画を描く時によく出てくるのが空気遠近ですね。 一般的には“遠くは薄く青く描く”ということですべてに当てはめているようですが、私は、そんなに単純なものではないと思っています。 ただ“遠くは薄く”とだけ覚えてしまって、その日の天候、季節、場所を考慮しないでワンパターンになっていませんか?...
View Article梅雨、最高! - Love the rainy season! -
本格的な梅雨が到来!一般的には鬱陶しくてイヤな季節とされていますが… 私は、絵を描くようになって、雨の日が好きになりました。 なんで? だってヘッドライトや街中の照明が2倍になるんですよ! これは絵を描く人の特権かもしれないですネ。 モノは見よう考えよう、鬱陶しい梅雨も絵の題材の宝庫と思えば愉しくてしょうがない。(^^) また、雨の日に快適な部屋にこもって音楽を聞くのもいいもんです。...
View Article失うものは何もない《改訂・再掲》 - Nothing to loose -
生徒さんからよくこんな相談を受けます。 「○○を□□のように描きたいんですけど… やったほうが(やっても)いいですか?」 とてもやる気があって、イメージを膨らませて新しいことにチャレンジしてみようと思っている人から得てしてこういう質問が出てきます。 たぶん無意識に、「失敗はしたくないなぁ。」とか「どうなるか予測がつかない… 聞いてみよう。」とか、自信のなさがそうさせるのだと思います。...
View Articleロケハン29 - Jet Set & Mid Century Modern -
"Jet Set " という言葉、ご存知ですか?jetは「ジェット機」のことで、setは社会の階層、階級のこと。 jet set は直訳すると「ジェット機階層」。ジェット機が現在のように大衆化していなかった1950年代に登場した言葉で、パーティやリゾートに行くのに頻繁にジェット機に乗って旅行する金持ちの上流階層のこと。 いわゆる“スノッブ”な奴らってことですね。憧れでもあり、やな感じでもあり…...
View Articleルースペインティングのすすめ - Recommendation of loose paint -
ルースペインティングってご存知ですか? 直訳すると“ゆるい絵画”とでもいうのでしょうか。 私なりに解釈すると、“説明する”のではなく、“感じさせる” 絵画ではないかと思います。 【参考サイト(英文)】 Andrew Pitt "Loose Watercolours"The Watercolor Teacher 上記サイトを読んでいると“loosen up”という言葉がよく出てきます。 『How...
View Article屋外デモンストレーション - Plein-air Demonstration -
今日のデモンストレーションコースは、画塾から徒歩約20分ほどの鴨池公園にあるログハウスに出かけました。 約1時間ほど、私のデモンストレーションを見ていただき、その後皆さん散らばって描き始めます。以前アトリエのデモでは近い場所からの写真を下に描きましたが、屋外のデモということで、現場の光の移り変わりや気温や湿度、人との交流などを楽しみながらデモンストレーションを行いました。...
View Article光の道《改訂・再掲》 - The way of light -
明日のNHK文化センター横浜ランドマーク教室のワークショップのテーマ “光の道” の予習も兼ねて再掲します。 シチリアのスケッチツアーで見つけたキーワードが、“光の道” シチリア。 雨の中、深夜に一番目の目的地チェファルーに到着し、翌朝さっそくロケハンに出た時のことでした。 私は雨上がりの朝が大好きです。朝日が差し始めた頃、空は青空なのに道にはまだ水たまりがあり濡れて光っている!...
View Articleワークショップ横浜 - Workshop in Yokohama -
NHK文化センター横浜ランドマーク教室でワークショップを行いました。 いつものように、手順、バルール、構図・構成の考え方、蔭や緑の色のことなどのお話をしたうえで、デモンストレーションを見ていただきながら描いてもらいました。 今春発刊の拙著『ウォッシュから始める水彩画 - 劇的に絵が変わる7つの方法 -』 (グラフィック社刊)の中から“光の道”についても重要テーマとして説明させていただきました。...
View Article背景の効果《改訂・再掲》 - Effect of back-ground -
一輪の椿を白いバックに描いて切り抜いたものを、 いろいろなバックの上に置いて写真を撮ってみました。 これが最初に白バックで描いたもの。 白いものの陰はグレーではありません。 これを切り抜いていろいろなバックの上に置いて撮影してみました。 ※写真の撮り方や周りの色の影響で違った色に見えますが、同じ切り抜いた絵を置いています。 真っ黒なバックだとこんな感じ。輪郭が強いですね。...
View Article敢えて描かない《改定・再掲》 - Abandon & Sort out -
『うまく描かない。』ということについて。※ “うまく描かない”というのは“ヘタウマ”のことではありません。うまく省略したり、簡略化することでより伝えたいことを際立たせることを言っています。念のため。 絵を描きに来ている人に“描かない”ことを教えるというのですから、おかしな絵画教室ですよね。 でも、これは水彩画においてはとても大切なことで、とても難しいことだと思っています。...
View Articleデモンストレーションデー - Demonstration Day -
毎週水曜日(午後)は、横浜画塾のデモンストレーション・デー。 今日は、明暗を意識してスペインの強い日差しを描いてみましょう! テーマは“バルール”と“ネガティブシェイプ”の効果。テクニックは、ウォッシュ、塗り残し、ドライブラシなど。 ロケ地は、独特な橋が有名なスペインのベサルーの広場です。 構図、塗り残しの確認のための最少限度の鉛筆下描き。 塗り残しに気をつけてファーストウォッシュ。...
View Articleスケッチ・デー - Sketch Day -
横浜画塾の第一木曜日は、スケッチデー。今日は、東京・北の丸公園に行ってきました。 木曜日は、とことん天候に恵まれず、本当に久し振りのスケッチ・デーとなりました。 台風一過、不思議な雲の間から強い日差しが差しています。 武道館の入り口にある田安門に11:00集合。 門の扉を初めてよく見てみました。迫力あります! 門をくぐると武道館が見えてきました。コンサートに来たのはもう20年以上前だなぁ。...
View Article札幌へ - Fly to Sapporo -
初めての、北海道でのワークショップ!いつもここを通るたびに『いつかここに来て描こう!』と思いながら、未だに実現できず…(^^;羽田は近くて便利です。初めてのエアドゥ。国内とはいえ、ひとり旅は未だに緊張します。忘れ物、なかっただろうか…チケット、大丈夫かな… (^^;スーツケースは2Dバーコードで自動で預け、座席指定もネットで済ませてあるのでSkip!...
View Article“伸びしろ”の話《改訂・再掲》- The potential for growth -
『何年やっても才能ないから』とか、『若い時にしっかりやっていれば』とか、『いまさらやっても』といった“悲観論”をよく聞きます。 一体、限界や可能性は何によって決まるのでしょうか? “体力”が基本となるスポーツのように、老化による衰えという不可避的な要素がある場合、そこには確かに“限界”は厳然とあるのでしょう。...
View Articleデモンストレーションデー - Demonstration Day -
毎週水曜日(午後)は、横浜画塾のデモンストレーション・デー。 今日は、紙の白を活かしてスペインの強い日差しを描いてみましょう! テーマは“バルール”と“白の陰の色”について。テクニックは、ウォッシュ、ネガティブペインティングなど。 ロケ地は、白い建物が美しい、水彩画のメッカとしても有名なスペインのカダケスの路地です。 カダケスの Restaurant es Balconet の前の路地。...
View Article絵を描く人 - I had not been a Painter -
家の書棚からこの3冊が出てきました!左から第4回、第5回、第8回、日本グラフィック展のカタログです。第4回の表紙は今やイラストレーションのカリスマ的存在の東京工芸大教授・谷口広樹氏の作品です。 私が1981年から2002年まで在籍した㈱PARCOが主催していたアートコンペティション“日本グラフィック展”のカタログです! なつかし~…...
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