“伸びしろ”の余談 - The potential for growth -
昨日、“伸びしろ”の話が出ましたので、関連記事(2011年)を再掲します。『何年やっても才能ないから』とか、『若い時にしっかりやっていれば』とか、『いまさらやっても』といった“悲観論”をよく聞きます。 一体、限界や可能性は何によって決まるのでしょうか? “体力”が基本となるスポーツのように、老化による衰えという不可避的な要素がある場合、そこには確かに“限界”は厳然とあるのでしょう。...
View Articleデモンストレーションデー - Demonstration Day -
毎週水曜日はモスントレーションデー。風景中心です。私のデモを見ていただきながら、生徒さんにも段階的に描いてもらいます。 例によって、鉛筆下描きは最小限度。輪郭線の強制力は侮れません。“塗り絵”にならないためにも線はない方がいいと思っています。 ファーストウォッシュが乾いたら暗いところ、細かいところへ。白は死守! さらに細かいところ、暗いところを入れて完成。...
View Article初・広尾アートアカデミー - 1st HIROO Art Academy -
神谷町に開講した“広尾アートアカデミーで一日講座をやってきました。 午前一講座、午後一講座、各3時間のワークショップ。 私が段階ごとに描いて、受講生にも描いてもらいう講習です。 午前は『ファーストウォッシュを活かして水辺の風景を描く』ということでシチリア、タオルミーナの風景を描きました。鉛筆下描きは最小限。 明るい白壁の白は死守! 徐々に暗いところ、細かいところを入れて完成。...
View Article昭和回帰? - Era of analog -
会社時代の同僚が企画開催している昭和歌謡DJライブ “12/18(日) 渋谷歌謡選曲団 PRESENTS LI-PO 歌謡曲ナイトTOKYO BABYLON VOL.19 【年末大女子会!】”に行ってきました。 もうかれこれ5年も続くイベント企画。PARCO時代の同僚たちが、やはりPARCOの同僚が経営するバーで毎年4回のペースでやっています。...
View Article私が影響を受けた写真家 - Influenced Photographer -
PARCO宣伝部で広告の仕事を21年間やっていたので、素晴らしい写真家との出会いも沢山ありました。 当時直接感じた彼らの素晴らしい映像に対する憧れと尊敬の気持ちは、水彩画を描く身となった今、たいへん大きな財産になている気がします。 私の尊敬する写真家たち。 Berenice Abbott 水彩を描くようになってから知った、1920年代のニューヨークを撮っていた女流写真家。...
View Articleデモンストレーションデー - Demonstration Day -
横浜画塾、毎週水曜日の午後は、デモンストレーションデー。 おかげさまで定員12名を割ることはありません。 m(_ _)m 今日は雨にむせぶ夜のカフェを描いてみます。※中国・蘇州でもワークショップで描いたのですが、どうも納得がいかず、再チャレンジです。(我在苏州的课程画了,但我不能满意,所以我再试一次。) いつものように、最小限度の鉛筆下描き。...
View Article間違えていませんか? ㉔《改訂・再掲》 - Easy Mistake ㉔ -
あなたはバックを描く時、光の来る方を明るくしますか? 暗くしますか?塾長の一言 『優れた絵描きは、しばしば光の来る方向の背景を暗く描きます。』 A.Wyeth Ginning Rocks 1966S.Yasui dessinJ.Vermeer Geographer 1668...
View Article間違えていませんか? ㉕《改訂・再掲》 - Easy Mistake ㉕ -
『光は見えない』 ということについて、もう少し説明してみようと思います。 ランプの光でモチーフを浮かび上がらせるセッティングをしたとします。 その場合、ランプシェードから“黄色い光”があたかも見えるかのように描いてしまう方が多いと思います。(下記参照) あなたも言われなければそうしてるのではないですか? これは、説明図としてはいいと思うのですが、 絵画としてはどうも“生っぽい”ですね。...
View Article間違えていませんか? ㉖《改訂・再掲》 - Easy Mistake ㉖ -
横浜画塾では、陰(影)にペインズグレーやインディゴなどを“陰(影)色”と決めつけて使用することを禁じていることを何度も書いてきました。 ペインズグレーやインディゴが悪いのではなく、“決めつける”ことが良くないと思うからです。 陰(影)は、それぞれの個有色、光源の種類、光の方向、時間、季節、場所、周辺の環境、自分の絵の完成イメージなどなどあらゆるものの影響を受けるものです。...
View Article新刊執筆(?)中... - Now producing new book... -
今年は、おかげさまで、充実した(忙しい)年でした。年の瀬も押し迫り、大掃除、年賀状、ごあいさつ等々やらねばならないところですが、そうも言ってられない状況…。 新年早々お誘いを受けたグループ展の作品は二か所とも送ったので、あとは4月の個展に向けて制作に集中!と思いきや、その時に出る新刊の執筆(制作)がドッサリあるのです… 今度出る本では、“絵になる” のではなく “絵にする”...
View Article今年の重大出来事 I - My major events in this year I -
今年一年を時間を追って振り返ってみました。 先ずは、上半期。 1月 個展に向けて、集中制作月間初詣で気合いを入れたせいか、今年は全てがいい方向に向かい大忙しとなりました。当面1月は目前に迫った青山での個展に向けて画塾以外の仕事は一切シャットアウト。制作に専念しました。 甲府の実家の近くの神社で初詣。 2月...
View Article今年の重大出来事 II - My major events in this year II -
《続き》上半期にも増して、下半期はいろんなことがありました。下半期一番の出来事は、娘の結婚ですね。 7月 娘の結婚まだ先だと思っていた娘の結婚式がとうとうやってきました。お婿さんもそのご家族もとても大事にしてくれるので、安心して送り出すことができました。 ウエルカムボードは私の手製。“花嫁の父”としては微妙ですが… 末長く、幸せに!...
View Article今年は、沈思黙考 - Year of autoregression-
明けましておめでとうございます。今年は、思うところがあり、もう一度初心にもどって自分と向き合い、今までの歩みを振り返りながら、新たな方向性の模索をするつもりです。自分の中で何か面白いことが始まる予感がしています。いつも通り、甲府の実家の八幡様に初詣。12時丁度にお賽銭を入れました。そしていつも頂く甘酒を飲みながら帰宅。一富士、二鷹、三茄子。今年は、綺麗な富士の姿を拝めました。神々しい初日の出。...
View Article厄払い済み - exorcism has done -
昨年は、忙しかった! たくさんの人と出会い、たくさんのお仕事に恵まれ、たくさんの刺激を得られ、私としてはこれ以上ない年でした。 こんなにいいことばかりで一年を終えていいものか… と思っていた年末、立て続けに思いがけない事件が… ① まずは、27日、半年ほどしかはいていないコンバースのジャックパーセルの底が抜けている! 少し前からなんだか変な感じはしていたのです…。 ②...
View Article同じモチーフじゃイヤ? - To paint the same object -
時々、石膏像を決める時、『あ、それもう描きました。』という人や、スケッチの場所を決める時に『あそこは行ったし…。』という人がいますが、そんなことは大した問題ではない気がします。 私は、『同じモノでも場所でも、見方次第で別物です。 要は、よく 観察して、“絵にする題材を見つける眼” が大事なんじゃないでしょうか?。』 とお答えします。...
View Articleえっ? 水彩画は簡単??? - Is watercolor easy??? -
水彩画は、描けば描くほどとても難しい表現方法だということを確信しています。 だから、私は “水彩画は簡単だ!” などと迂闊には言えません。 かつて確かに私も、『本当は簡単』 とか、『これさえマスターすれば、水彩画は難しくはない!』 と限定的に言ってきました。申し訳ありませんが、この裏側には常に “そんなに甘くないっすよ” というエクスキューズを付加しているつもりです。(“本当は簡単”...
View Article名古屋で4人展開催中! - Joint Exhibition in Nagoya -
◆先日ワークショップでお世話になった名古屋のギャラリー森の響(もりのおと)さんで、加藤英さん、右近としこさん、小野月世さん、と私、の4人展開催中です。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++森の響特別企画 水彩画4人展右近としこ、小野月世、加藤 英、笠井一男1月4日(水)~1月16日(月)ギャラリー 森の響...
View Article今日の手順 - Today's step by step -
4月の個展用の制作に入っています。 個展なので大きいものが必要と思うのですが、最近描いた絵が中国その他に出払っていて、心機一転、描くことにしました。 最近夜景が楽しいので、大きい夜景の絵に挑戦です。 例によって、構図と塗り残しの確認程度の下描き。 ファ-ストウォッシュの後、今回は中心から描き進め… 実は、この辺で止めることも考えました。が、今回は描き進めます。...
View Article“学び”は商品ではない《再掲》- "Learning" is not Commerce -
『あらゆる教育プログラムの効果はエヴィデンス・ベースト(根拠ありき)で示されねばならぬ、数値的にその効果が示せないような教育プログラムは無価値である』 という妄想に日本の教育行政の当事者たちも教育評論家も教育ビジネスマンも取り憑かれている。 これは「病気」を通り越して、ほとんど「狂気」と呼ばねばならないと私は思っている。 以上、ブログ「内田樹氏の研究室」より引用...
View Article新刊の内容… - Contents of new book… -
先日も予告として書いたので、すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、新刊の編纂を進めています。詳細な内容についてはまだお話しすることはできませんが… プロセス画像(作品)がある程度揃い、やっと全体像が浮かび上がってきましたので、コンテンツ入りフォルダーを並べたスクリーンショット画面でちょっとだけお見せしちゃおうと思います。...
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